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ボエティウス

「暗黒時代(ダークエイジ)」と呼ばれたヨーロッパの中世は、西ローマ帝国の滅亡から始まります。

 

この滅亡からローマの文化を受け継ぎ、古代の音楽理論を中世に伝える役割を果たしたとされるのが、東ゴート王国の大王に仕えたローマ生まれの政治家兼哲学者のボエティウスです。

 

彼が著した「音楽教程」は、音程と数比の関係を発見したピュタゴラス学派の音楽についての理論や、その後の古代ローマの天文学者プトレマイオスの「ハルモニア論」などが紹介されており、古代音楽理論の概要がわかるこの本は後世に大きな影響を与えました。

 

古代の学問体系において音楽は、数論、幾何学、天文学と共に数学的な基礎科目とされ、現存する「数論提要」と「音楽提要」の「音楽提要」では、音楽をあくまで数学的学問として扱われています。

理論を解する「ムジクス」を上位において、演奏実践に携わる「カントル」と対比させ、また天体の音楽~宇宙全体の調和の「ムジカ・ムンダーナ」と人間の音楽~肉体と魂の調和の「ムジカ・フマーナ」、道具器官の音楽~実際に鳴り響く音楽の「ムジカ・インストゥルメンターリス」といった音楽の3分類は、中世の音楽の捉え方に大きく影響しました。

 

「算術」「幾何」「音楽」「天文学(占星術)」を4科として重視し、この数に関わる学問4科と、その土台となる言語を学ぶ「文法」「修辞学」「弁証法(論理学)」の3科を合わせて「7自由学科」と呼びます。

 

数学的な四科の一角を占める音楽の位置づけは、中世の教会学校の教育の中心になり、後期に設立された大学の教育においても受け継がれていきました。

 

<弟子たちに教えるボエティウス>

『哲学の慰め』より

  







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