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悪魔のトリル (ヴァイオリンソナタ ト短調) 第1楽章

 

 

 

常に新たなヴァイオリン奏法を模索していたタルティーニ

 

1692年イタリアのピラーノで誕生したジュゼッペ・タルティーニは、バロック音楽の後期に活躍し、同じイタリアの後期バロック音楽で活躍するヴィヴァルディとは14歳下にあたります。

 

共にヴァイオリンの名手ですが、タルティーニは殆ど独力でヴァイオリン演奏を身に付けたと言われ、作曲の量・質、演奏技術を誇り、高度な技巧の開発に伴い1728年に音楽学校をパドヴァで創立しました。

 

タルティーニは生涯に多くの作品を書き残しましたが、現存する作品は少なく残された作品も作曲時期などが曖昧なため、現在も学者たちによって時期別の分類が試みられています。

 

また、この時代の主流であったオペラや宗教音楽は全く作曲せず、その殆どがヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタです。

 

タルティーニの代表作にヴァイオリンソナタのト短調がありますが、この楽曲は「悪魔のトリル」と呼ばれ、三つの楽章からなるソナタの第3楽章に、「悪魔のトリル」と呼ばれる奇怪で超人的なトリルが現れます。

 

タルティーニ自らこの曲に「悪魔のトリル」と名付けた背景には、ある夜に見た不思議な夢に到ります。

 

悪魔が夢の中に現れ、「おまえがもし魂を売るなら、願いを何でも叶えてやろう」と迫り、タルティーニは恐れをなして自らの魂を売ってしまいました。

 

悪魔はその代償としてタルティーニのヴァイオリンを手に取り、超人的な技巧で世にも美しい曲を弾き始めました。タルティーニは人間の想像力を超えた名演奏に狂喜、陶酔します。

 

やがて夢から目覚めた彼は、急いでヴァイオリンを手に取り再現を試みますが、夢の中で聴いた演奏には全く至りませんでした。

 

しかし、諦めることなく何とか記憶を辿りながら書き上げたのが、この「悪魔のトリル」と呼ばれるヴァイオリンソナタのト短調です。

 

 

 
  







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