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管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067 より 第7曲 《バディネリ》

 

 

 

バッハらしい音遊びで時を越えた名作

 

『管弦楽組曲 第2番 ロ短調』 は、J.S.バッハを代表する4つの管弦楽組曲の一つ(BWV1066-1069)で、第7曲『バディネリ』が特に有名な楽曲として広く知られています。

 

「バディネリ(バディヌリー)【badinerie】」とは、バロック音楽の器楽曲の一つのジャンルであり、舞曲調の小品のことに漠然と使用され、日本では英語読みした「バディネリー」が広く通用しています。

 

フランス語の動詞「バディネ【badiner】」(冗談を言う、ふざける)から作られた女性名詞であり、男性名詞の「バディナージュ【badinage】」が使用されることもあります。

 

バッハは最後にこの「バディネリ」の曲を置いて、フルーティストの名人芸をアンコールさせようと考え、文字通りの「おふざけ」として作曲しているわけではなく、締めの余興(座興としてのアンコール)として作曲しています。

 

バッハの管弦楽組曲は4曲ありますが、その中でフルートと弦楽合奏によるこの第2番が最も親しまれています。「管弦楽組曲」という名称はバッハによるものではなく、後世の人によって付けられたもので、当時は単に「序曲」と呼ばれていました。

 

その背景には4曲ともフランス風の序曲を第1曲目に据えた数曲の舞曲で構成されていることに由来していて、そしてそれらの舞曲のフランス名称からも明らかなように、フランスの宮廷で洗練された華麗な舞曲と、バッハを生み育てたドイツの風土の中で発展してきた民衆的な舞踊音楽とが、ここで合流していると見ることができます。

 

そうした音楽には見られなかった芸術的な高さを、バッハはこの管弦楽組曲でもたらしたのであり、そこにバッハの偉大さがあると言えるでしょう。

 

バッハの大部分の器楽作品と同じように、この管弦楽組曲第2番(他の3曲も含めて)の正確な作曲年代はわかっておらず、恐らくケーテンの宮廷管弦楽団の楽長を務めていた《ケーテン時代》に作曲されたと推定されています。

 

この時期の1717年から23年の間に、バッハの室内楽作品の大部分が生まれているからです。この第2番ではフルートの活躍が際立っていますが、この時代のこのような楽曲では、演奏者をあらかじめ念頭において作曲することが通常でしたので、バッハの周囲に極めて優れたフルーティストがいたことでしょう。

 

 

 
  







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