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メヌエット ト長調 BWV.Anh.114、ト短調 BWV.Anh.115

 

 

 

妻に捧げられた音楽帳に収録された作品

 

『メヌエット』は、バッハが後妻アンナのために捧げた音楽帳「アンナ・マクダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集」に収録された作品です。

 

この音楽帳は妻のアンナがスピネットの練習をするために創作されたと言われていて、スピネットとは16~18世紀の西欧を中心に流行した家庭用の小型鍵盤楽器のことで、ハープシコードを小型化したような外観の楽器です。

 

スピネット

 

 

比較的軽量で安価なスピネットは貴族のみならず、庶民の間でも所有して演奏されていたと言われ、鍵盤奏者(ハープシコードなど)の自宅での練習用楽器としての役割も果たしていました。

 

バッハは1720年の旅行中に妻が急死する不幸に見舞われ、翌年に宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚しています。

 

バッハは1717年から1723年までの間、アンハルト=ケーテン侯レオポルトの下で宮廷楽長として仕えていて、同じ宮廷のソプラノ歌手として有名だったアンナ・マクダレーナと知り合いました。

 

アンナは有能な音楽家であったと言われていて、夫の仕事をサポートし作品の写譜なども行っています。アンナ・マクダレーナとの間に生まれた13人の子供のうち、クリスティアンは音楽家として最も社会的に成功しました。

 

クリスティアンはイングランド王妃専属の音楽家となった他、モーツァルトに大きな影響を与えたことで知られています。彼の他にもバッハには成人した4人の息子がいますが、一同揃って音楽家として活動しました。

 

なお、長調短調の2つのト調のメヌエット(BWV Anh.114, 115)は、音楽学者のハンス=ヨアヒム・シュルツェらの後々の研究によって、実際の作曲者はクリスティアン・ペツォールト(1677-1733)であると修正されています。

 

18世紀に生まれた「バッハのメヌエット」は、20世紀後半に現代的なポップスとして蘇り、アメリカのシンガーソングライターのデニー・ランデルとサンディ・リンザーは、「バッハのメヌエット」のメロディーを元に新たに歌詞を付け、4拍子にアレンジして「ラヴァーズ・コンチェルト」として新たな命を吹き込みました。

 

1965年に女性R&Bグループ「The Toys」によりレコーディングされ、同年のアメリカ・イギリスにおいてメジャーヒットを記録しています。また、女性ジャズヴォーカリストのサラ・ヴォーン(1924-1990)によるカヴァー盤も有名です。

 

メヌエットとは、4分の3拍子のヨーロッパの舞曲の一つで、各小節の1拍目にアクセントが置かれ、比較的ゆったりとしたリズムで優雅に踊られる宮廷舞踊で、フランスの民俗舞踊に由来します。

 

バロック時代に独立した楽曲として、また組曲の1曲として数多く作曲されたあと、交響曲やソナタの楽章(通常は第3楽章)に取り入れられました。それ以降はハイドンやベートーヴェンによって、スケルツォに取って代わられることになります。

 

 

 
  







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