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交響曲 第104番 ニ長調 「ロンドン」 第1楽章 Hob.I-104

 

 

 

ハイドンの晩年を飾るに相応しい傑作

 

交響曲第104番は、1795年にロンドンで作曲された交響曲で、ロンドン交響曲のうちの1曲です。ハイドンの代表作の一つであり、『ロンドン』の名前で知られ親しまれています。

 

『ロンドン』の呼称は19世紀になってから付けられたもので、この曲だけではなく12曲の「ロンドン交響曲」全てがロンドンに関係しているので、名称自体に特別の意味はありません。

 

ハイドンの交響曲の最後を飾るこの作品は、1795年の3月から4月にかけてロンドンで作曲され、5月に開催されたハイドンの慈善コンサートで初演されたと考えられています。

 

楽曲はハイドンの晩年を飾るに相応しい傑作で、均整のとれた形態美の中にも楽想の成熟を響かせていて、古典的芸術の最高作の一つに数えられるべき作品です。

 

モーツァルトは40曲を超える交響曲を書きましたが、ハイドンは全部で106曲に及ぶ交響曲を書いていて、ベートーヴェンの9曲、ブラームスの4曲などと比べると、桁違いの交響曲を残していることがわかります。

 

ハイドンの場合これらの交響曲を作曲することは、同時に交響曲の形態を追求することを意味していました。バロック時代のイタリア序曲などからシンフォニアがもたらされ、やがて古典派のシンフォニーへと発展させていきます。

 

ハイドン以前には完成された形でのシンフォニーは存在していなかったので、彼は自らの手で揺籃期にあった交響曲の形態を叩き上げ、古典的な形へとまとめ上げていかなければならなかったのです。

 

その意味ではハイドンの数多くの交響曲は実験的な作品であったとも言え、例えばベートーヴェンの交響曲作曲とはその意味合いが異なってくるのです。

 

第1楽章は序奏付きのソナタ形式で書かれていて、五度の跳躍によるモティーフで開曲され、このモティーフは極めて印象的で、オラトリオ「天地創造」の冒頭などと共に創造的瞬間を感じさせます。

 

 

 
  







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