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交響曲第3番 変ホ長調 Op.55 「英雄」 第4楽章

 

 

雄大な曲想で飛躍が著しい革新的な作品

 

第4楽章のフィナーレは変奏曲で書かれており、4分の2拍子の短い導入に続いて弦のピッツィカートで低音主題が提示されます。

 

これが変奏された後に木管楽器で主題旋律が出されるのは、「ピアノ変奏曲」Op.35における主題提示と同一の方法によるものです。

 

この主題は1795年に作曲された「12のコントラタンツ」の第7曲に用いられ、次いで1800年頃に作曲されたバレエ曲「プロメテウスの創造物」の終曲、さらに「変奏曲」Op.35の主題、そして最後にこの「交響曲第3番」の終楽章に用いられました。

 

終楽章の変奏曲ではこの主題をもとに7つの変奏を行い、その後に長大なコーダを置く形がとられていますが、このように低音主題に基づいて変奏を重ねていくのは、バロック時代に盛んに利用されたパッサカリアなどに通ずるものです。

 

特に晩年のベートーヴェンの諸作に明らかなように、バロック時代の音楽様式を積極的に取り入れている点が「交響曲第3番」においても見受けられます。

 

この曲はハイドンやモーツァルトなどの古典派の交響曲や、自身の交響曲第1番・第2番からの飛躍が著しい作品です。

 

曲の長大さや葬送行進曲やスケルツォといった、それまでの交響曲の常識からすると異質にも思えるジャンルとの本格的な融合、マーラーを先取りする「自由に歌うホルン」を取り入れたオーケストレーション、さらに英雄的で雄大な曲想などの点において革新的な作品となりました。

 

 

 
  







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