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交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」 第2楽章

 

 

身も心も癒されるような時間が過ぎていく第2楽章

 

ベートーヴェンは田園を好み、夏には田舎に生活して大自然に親しんだり、ウィーンでは近郊を歩き回り自然に触れるなど、日々の多くの時間を自然の中での散歩にも費やしています。

 

『交響曲第6番』の初演時の楽譜では、「田舎での生活の思い出。絵画描写というよりも感情の表出」と記されています。

 

「第6番」では新しい交響曲形式として5楽章構成が試みられており、この時期のベートーヴェンは楽章構成上の有機的な統一感を追求しています。

 

前作「第5番」と同様の切れ目のない楽章連結を受け継ぎつつ、ここではさらに徹底して第3楽章以降の3つの楽章が連結されています。

 

「交響曲第6番」は、ベートーヴェンの9曲の交響曲の中でも一種独特の性格を帯びていて、5つの楽章や標題を持っているなどの外的な要因だけではなく、この曲が根ざしている牧歌的世界に起因しているものであると言えます。

 

また、「交響曲第6番」は確かにある種の情緒の表出を旨とした作品ではありますが、そこで追求されている表出は、ロマン派標題音楽に見られる描写とは異なる性格のものと言えます。

 

初演は1808年12月22日「第5番」と同じ演奏会で行われましたが、当時は現在の「第5番」が「第6番」で「第6番」が「第5番」となっており、プログラムでは「田園生活の思い出、へ長調(第5番)-絵画というよりも感情の表出-」とされています。

 

初演プログラム

  • 交響曲第5番ヘ長調『田園』(現:第6番)
  • アリア "Ah, perfido"(Op.65)
  • ミサ曲ハ長調(Op.86)よりグロリア
  • ピアノ協奏曲第4番
  • (休憩)
  • 交響曲第6番ハ短調(現:第5番)
  • ミサ曲ハ長調よりサンクトゥスとベネディクトゥス
  • 合唱幻想曲

第2楽章は8分の12拍子のソナタ形式で書かれた、「小川のほとりの情景」の標題音楽で、楽章の終りのところで夜鶯(フルート)、うずら(オーボエ)、かっこう(クラリネット)の声が聴かれます。

 

なお、8分の12拍子は牧歌的な音楽や、キリストの降誕を祝う音楽として書かれる「パストラーレ」に用いられる拍子であり、ベートーヴェンの用例の代表的なものとしては、《ミサ・ソレムニス》の「ベネディクトゥス」における例を挙げることができます。

 

 

 
  







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