交響曲第7番 イ長調 Op.92 第3楽章【ベートーヴェン】~音楽作品 名曲と代表曲
軽快で遊び心あふれる巧みなスケルツォ
「交響曲第7番」の初演は、完成の翌年の1813年4月20日、まずは非公開でルドルフ大公の邸で行われました。
公開の初演は同年12月8日にウィーン大学の講堂にて、ベートーヴェン自身の指揮のもと、「ウェリントンの勝利」などと併せて行われました。
『ウェリントンの勝利』の方が聴衆の受けは良かったとされていますが、「第7番」も第2楽章がアンコールを求められるなど、初演は成功のうちに終わりました。
その後も12月12日、翌年1月2日、2月27日と立て続けに再演が行われ、4度目の2月27日の演奏会は「交響曲第8番」の初演と併せて行われました。
第3楽章はスケルツォで書かれており、ヴァイオリンのオルガン・ポイントを効かせたトリオはニ長調に転じ、テンポもプレストとなり、とても軽快で且つ巧みに作られています。