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交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」 第3楽章

 

 

晩年のベートーヴェンが辿り着いた孤高の境地

 

「交響曲第9番」の特色は、何と言ってもウィーン古典派の交響曲として初めて声楽を導入した点にあり、ハイドンにしてもモーツァルトにしても、交響曲は純粋器楽曲たることを意味していました。

 

古典派交響曲でありながら形式の殻を打ち破ったベートーヴェンの「第9」は、器楽としての交響曲の領域に声楽をも取り入れ、器楽・人声による総合的音響体を初めて作り上げ、以後の作曲家に多くの影響を与えることになりました。

 

この楽曲の構想はボン時代にまで遡り、フランス啓蒙思想、カントやシラーの影響を受けた青年時代のベートーヴェンの中に、既にシラーの頌詩作曲の考えが浮かんでいて、以来この考えはベートーヴェンの生涯を一貫して流れ続けるライト・モティーフになります。

 

「第9番」の作曲が本格的に開始されたのは、ロンドンのフィルハーモニー協会から交響曲の作曲の依頼を受けた1817年とされていますが、本腰を入れて作曲に取り組んだのは、「ミサ・ソレムニス」の作曲が一段落した後の1822年から1824年にかけてです。

 

この作品は当初、ロシア皇帝アレクサンドル1世に献呈される予定でしたが、崩御によりフリードリヒ・ヴィルヘルム3世に献呈されました。また、楽譜は1826年にショット社より出版されました。

 

第3楽章はベートーヴェンが書いたアダージョの中でも、最も美しく最も崇高なアダージョの一つで、また楽章全体は変奏曲になっていますが、第3楽章の調和した美しさは、ベートーヴェンの考え方やその理想像を象徴しているかのようです。

 

 

 
  







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