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《子供の情景》 Op.15 第7曲 『トロイメライ』

 

 

やすらぎに満ちたメロディとハーモニーの色合いが美しい名作

 

《子供の情景》が作曲されたのは1838年の初め頃で、翌年の1839年に1曲が加えられ13曲の連作とし、<ピアノのための易しい作品>という副題が付けられライプツィヒのブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版されました。

 

『子供の情景』について、後の妻となるクララに送った手紙(1838年3月17日付)には、「貴方は僕のことを時々子供のように見えると話したことがありますがその余韻でしょうか。幼子の服をまとった気分での30曲の小品を作曲しました。

 

そこから12曲余りを選んで”子供の情景”と名付けました。あなたはきっと名ピアニストであることを忘れて、それらを楽しんでくれるでしょう。」といった意味の成立事情が書かれています。

 

当時シューマンが25歳でクララが16歳の時で、二人は互いに想い合っていましたが、年齢差もあったせいかクララの父親ヴィークに猛反対されていました。

 

「クララは本当に僕を愛してくれるが、僕は永久に彼女を諦めねばならないのだろうか」ヴィークの怒りの激しさに、シューマンは一時自信を失いかけていましたが、クララのシューマンへの愛は強いものでした。

 

シューマンの代表作の一つである《子供の情景》は、このようなことがあった時期に作曲され、この13曲からなる小品集には子供の頃への憧れや追想が描かれています。

 

これらの小品はシューマンのピアノ曲の中では、どちらかというと技巧的には易しい部類に入りますが、子供のために書かれた作品ではなく、あくまでシューマンという大人の人格から、子供の世界を想像もしくは観察した結果を音楽にしたものです。

 

《子供の情景》で最も広く知られているのが第7曲『トロイメライ(夢想)』で、シンプルながら旋律の美しさは比類がなく、余計な装飾や大掛かりな展開を必要とせず、洗練された完成度の高さを感じさせます。

 

この連作中で最もポピュラーな曲で、度々アンコール・ピースとしても利用され、またシューマンならではの凝った和声進行が楽曲に色を添えています。

 

バッハの『G線上のアリア』やショパンの『別れの曲』のような、クラシック名旋律の代表的な楽曲の一つとして、CDのコンピレーションアルバムにもよく収録され、親しまれる旋律美を持つので歌詞を付けて歌われたり、チェロやヴァイオリンなどの器楽曲として編曲されたりと様々な形で親しまれています。

 

 

 
  







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