ピアノソナタ 第16番 イ短調 D.845 第1楽章【シューベルト】~音楽作品 名曲と代表曲
僅かな創作人生で数少ない完成されたピアノソナタのひとつ
ピアノソナタ第16番は、1825年5月に作曲され翌1826年に出版されますが、シューベルトの作品でピアノソナタとしては初めての出版でした。
僅か31年の生涯で幕を閉じる作曲家シューベルトの活動の中で、12年程度の僅かな創作人生の中で書かれた数少ない完成されたピアノソナタの一つです。
これまでのソナタにおける3楽章制とは一転し、シューベルトはこのピアノソナタ第16番以降一貫して4楽章制を採用していきます。
ピアノソナタ第16番は作曲から半年で出版にこぎつけ、聴衆にも熱狂的に迎えられた画期的な作品となり、ルドルフ・ヨハネス・フォン・エスターライヒに献呈されました。