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幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61

 

 

内向的な影にも渋い雰囲気が漂う幻想世界

 

幻想ポロネーズ変イ長調Op.61は、1846年に出版されA.ヴェイレ夫人に献呈されています。

 

「ポロネーズ第7番」とされていますが、所々にポロネーズ的リズムが散見される程度で、構成からは幻想曲に近いものがあります。

 

5つの主題による自由な形式を持ち、ショパンらしい悲愴なパッセージも度々登場しますが、全体を支配するのは美しくも夢幻的な雰囲気であり、自由な形式の中で調性も不安定なまま、文字通り“幻想”的な世界が展開していきます。

 

実際、ショパンは当初この曲の題を「幻想」としており、ポロネーズとしてではなく幻想曲として作曲していました。

 

複雑な和声と自由な形式を備える独創的な作品で、ショパンの独立した作品としては大規模な部類に入り、ショパン最後の大曲にして最高傑作との呼び声も高い名作です。

 

この時期のショパンは30歳代半ばで、患っている肺の病状が芳しくなく、またパートナーであるサンドとの関係も終焉へと進行していました。

 

この曲を聴いたフランツ・リストは、「この痛ましい幻影は芸術の域を超えている」と評し、常軌を逸した内容に本気でショパンの精神を案じたと言われています。

 

幻想ポロネーズは20世紀半ばになって、アルトゥール・ルービンシュタインや、ヴラジーミル・ホロヴィッツの演奏もあって人気が出ました。

 

今日では同時期に作曲された舟歌Op.60、チェロソナタOp.65と共に最晩年の傑作とされ広く親しまれています。

 

 

 
  







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