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交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第2楽章【ドヴォルザーク】~音楽作品 名曲と代表曲

 

 

 

故郷ボヘミアを想うドヴォルザークの心境が滲み出た作品

 

ドヴォルザークは1892年、ニューヨークにあるナショナル・コンサーヴァトリー・オブ・ミュージック・オブ・アメリカ(ナショナル音楽院)の院長に招かれ、1895年4月までその職に就きました。

 

この3年間の在米中に、ドヴォルザークの後期の重要な作品(Op.95~Op.106)が書かれています。

 

「第9番」はアメリカの黒人の音楽が故郷ボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受け、「新世界から」故郷ボヘミアへ向けて作られた作品だと言われています。

 

全体には黒人霊歌やインディアンの音楽との関連性が認められると言われていますが、実際にはドヴォルザーク自身が友人の指揮者オスカル・ネドバルへの手紙に書いていることで明らかにされています。

 

「私がインディアンやアメリカの主題を使ったというのはナンセンスです。嘘です。私はただ、これらの国民的なアメリカの旋律の精神をもって書こうとしたのです」と語られています。

 

よくインディアン民謡からの借用と誤解されましたが、この民謡風なメロディは紛れも無くドヴォルザークのオリジナルで彼の創作によるものです。

 

ドヴォルザークの弟子のフィッシャーがこの第2楽章の主題を歌曲に編曲し、「Goin’Home(帰郷)」という題で発表したところ非常な人気を得ました。

 

第2楽章はドヴォルザークの没後、様々な歌詞が付けられ『家路』『遠き山に日は落ちて』などの愛唱歌に編曲されました。

 

 

 
  




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