ニコロ・パガニーニ~愛と狂気のヴァイオリニスト 作曲家パガニーニの作品 名曲と代表曲 【Niccolò Paganini】 (1782-1840)
ニコロ・パガニーニ(Niccolò(あるいはNicolò) Paganini, 1782年10月27日 - 1840年5月27日)はイタリアのヴァイオリニスト、ヴィオラ奏者、ギタリストであり作曲家。
パガニーニがヴァイオリンを弾き始めたのは5歳の頃からで、13歳になると学ぶべきものがなくなったと言われ、その頃から自作の練習曲で練習していました。
それら練習曲はヴァイオリン演奏の新技法、特殊技法を駆使したものと言われ、そのヴァイオリン演奏のあまりの上手さに、「パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されたといいます。
そのため彼の出演する演奏会では聴衆は本気で十字を切ったり、本当にパガニーニの足が地に着いているか彼の足元ばかり見ていた観客もいたといいます。
パガニーニは作曲家としても活躍しヴァイオリン曲を残しましたが、極めて速いパッセージのダブルストップ・左手のピチカート・フラジョレット奏法など、どれも高度な技術を必要とする難曲として知られています。
パガニーニ自身は技術が他人に知られるのを好まなかったため、生前は殆ど自作を出版せず自分で楽譜の管理をしていました。
パガニーニの演奏や楽曲は、リストやシューマンなど当時の作曲家に多大な影響を与え、以後様々な作曲家がその主題によるパラフレーズや変奏曲を書きました。
特に『24の奇想曲』の最終曲「主題と変奏 イ短調」や、『ヴァイオリン協奏曲 第2番』の終楽章「鐘のロンド」は繰り返し用いられました。