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ワルツ《春の声》 Op.410【シュトラウス2世】~音楽作品 名曲と代表曲

 

 

幸福感が漂う華やかな代表的ワルツ

 

ウィーン子にとってワルツはなくてはならないもので、大晦日に王宮で行われる皇帝舞踏会(カイザーバル)を皮切りに、オーストリアでは冬の間に300もの舞踏会が開催されます。

 

ウィーン・フィル主催の舞踏会を始め、その他パン屋さん組合の舞踏会や医学生の舞踏会などその種類は様々で、特に舞踏会シーズンの最後を飾るオペラ座の舞踏会オーパンバルは、大統領が主催し16~24歳までの男女が社交界デビューする場となっています。

 

シュトラウス2世が生きた19世紀には、宮廷の中だけではなく自宅サロンのパーティーでも、ワルツはごく普通に市民に親しまれていました。

 

代表的な作品であるワルツ「春の声」は、ヨハン・シュトラウスⅡ世が58歳の時の作品で、1833年にハンガリー(ブタペスト)で開かれた晩餐会に訪問した際に、即興的に作曲され余興としてまとめ上げられたと言われています。

 

同席していたリストのピアノ即興演奏にも耳を傾けていて、また当時シュトラウス2世は、30歳年下のアデーレとの恋を実らせて3度目の結婚が目前で、彼女を伴ってブタペストを訪問しています。

 

ワルツ「春の声」の作曲は、シュトラウス2世自身の婚期と重なっていて、その幸福感が楽曲に反映されているとも言われています。

 

 

 
  




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