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連作交響詩「我が祖国」より 第2曲“モルダウ”【スメタナ】~音楽作品 名曲と代表曲

 

 

国民的作曲家としてチェコで愛され続けるスメタナの名曲

 

有名な「モルダウ」を含む6曲の交響詩からなる「わが祖国」は、スメタナの代表的名作であると同時に、チェコ国民音楽の記念碑的な作品です。

 

スメタナがこの連作に取り掛かっていた頃、チェコはハプスブルク王家の支配下にあり、オーストリア帝国の属領でした。

 

しかしヨーロッパ各地の民族主義運動に影響されて、ボヘミアの民族主義運動は政治的にも文化的にも、まさに最高潮に達しようとしていました。

 

青年期から民族自立の熱望を抱き、国民音楽の創始に力を注いでいたスメタナは、既に1866年に民族主義歌劇「売られた花嫁」を完成し、大成功を博していました。

 

スメタナはさらに祖国愛に燃えて、この連作交響詩に取り組み、最初は「高い城」「モルダウ」「シャルカ」の三部作で完結させるつもりでしたが、作曲を進めていくうちに熱情がさらに高まり、最終的に全6曲からなる連作交響詩として完成させました。

 

第2曲は「モルダウ」全6曲中で最もよく知られている曲で、単独でも度々演奏されています。チェコ中央部を流れる大河モルダウ川(ブルダバ川)の景観を描いたものです。

 

「川辺の風物」「農民たちの踊り」「月光の夜の水の精」「聖ヨハネの急流」「ヴィシュフラッド城の勇姿」などを交えて、音の絵画として描いたもので、古今の描写的交響詩の中の最高傑作の一つです。

 

 

 
  




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