ビゼー:「カルメン」第1組曲より “前奏曲-レ・トレアドール”
広く親しまれている馴染みのある旋律
ホフマン版組曲
一般的に『カルメン』組曲として知られているのは、オーストリアの音楽学者フリッツ・ホフマンの選曲・編曲によるもので、第1組曲と第2組曲があります。
第1組曲(前奏曲と間奏曲を中心に構成)
- 前奏曲〜アラゴネーズ【第1幕への前奏曲の後半部分、第4幕への間奏曲】
- 間奏曲【第3幕への間奏曲】
- セギディーリャ
- アルカラの竜騎兵【第2幕への間奏曲】
- 終曲(闘牛士)【第1幕への前奏曲の前半部分】
第2組曲(アリアや合唱入りの曲をオーケストラ用に編曲した6曲で構成)
- 密輸入者の行進
- ハバネラ
- 夜想曲【ミカエラのアリア】
- 闘牛士の歌
- 衛兵の交代【子どもたちの合唱】
- ジプシーの踊り
第1幕への前奏曲が独立した管弦楽曲として演奏される機会が多い他に、それを含む前奏曲、間奏曲、アリアなどを抜粋編曲した組曲や独奏曲も演奏されています。
サラサーテによる「カルメン幻想曲」からの2曲、「アラゴネーズ」「ハバネラ」も同じ組曲の中に並んでいる作品で、ただ組曲版の場合は幻想曲のようなヴァイオリン独奏ではなく、全編が管弦楽演奏用の編曲です。