歌劇 「トゥーランドット」より アリア「誰も寝てはならぬ」
テノール歌手によって朗々と歌い上げられる歌劇の代名詞的作品
イタリアのルッカに生まれたプッチーニは、同地の音楽院で学んだ後、ミラノ音楽院でアミルカーレ・ポンキェルリなどに師事しました。
ヴェルディ以後のイタリアが生んだ最大の歌劇作曲家であり、抒情的な旋律の美しさに際立った才能を発揮しました。
「誰も寝てはならぬ」は、歌劇《トゥーランドット》の第3幕で登場するアリアで、テノールのための名アリアとして有名であり、世界的には『誰も寝てはならぬ Nessun dorma(ネッスン・ドルマ)』という歌い始めの歌詞からの題で親しまれています。
《トゥーランドット》は古代中国の北京を舞台とする3幕物の歌劇で、1926年にイタリア・ミラノで初演が行われました。「誰も寝てはならぬ」のアリアは、最終幕である第3幕でカラフによって歌われます。
ルチアーノ・パヴァロッティが著名な歌い手として知られ、「誰も寝てはならぬ」が世界的に有名になるきっかけを作った人物でもあります。
パヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」は単体でシングル発売され、クラシックとしては異例の全英だけで400万枚以上、全世界1200万枚以上の驚異的セールスを記録しました。