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悲劇的序曲 Op.81

 

 

交響曲の1楽章に匹敵するほどの充実した序曲

 

『悲劇的序曲』Op.81は、演奏会用序曲として1880年に作曲された管弦楽のための楽曲で、ブラームスの創作活動が充実した時期に作曲された作品です。

 

この『悲劇的序曲』Op.81は、”交響曲の1楽章に匹敵するほどの内容”とも評される中身の濃さが特徴的で、1880年9月13日クララ・シューマンの誕生日の日に、彼女との連弾で『大学祝典序曲』と共に披露され好評を受けた作品です。

 

ブラームスは1879年にブレスラウ大学から名誉博士号を授与され、翌年1880年の夏に返礼として『大学祝典序曲』を作曲しています。

 

その際、ブラームスは陽気な『大学祝典序曲』を”笑う序曲”と捉え、それの対になる”泣く序曲”も書こうと考え同時にこの『悲劇的序曲』を作曲しました。両曲は双子の序曲とも称され作品番号も80、81と続いています。

 

タイトルについてはブラームス自身が命名していて、その題名や劇的な構成から何かの題材を基にしたものではと感じさせますが、ブラームス自身は「何らかの具体的な悲劇を題材として想定したものではない」と否定しています。

 

なお、ブラームスが遺したスケッチや草稿の研究では、作曲の10年以上前になる1860年代末には、既にこの曲のスケッチが存在していたことがわかっています。

 

初演は1880年12月26日、ウィーン楽友協会大ホールにてハンス・リヒター指揮のもと、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって行われました。

 

 

 
  




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