レオシュ・ヤナーチェク 【Leoš Janáček】 (1854-1928)
レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček, 1854年7月3日 - 1928年8月12日)はモラヴィア(現在のチェコ東部)出身の作曲家。
モラヴィア地方の民俗音楽研究から生み出された、チェコ語のリズムや旋律を活かした独自の音楽語法を用い、朗唱風のオペラをはじめ管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、合唱曲に多くの作品を残しました。
20世紀前半では、祖国を除いてまだごく限られたレパートリーのみが知られる存在でしたが、ピアニストのルドルフ・フィルクスニーや、指揮者のチャールズ・マッケラスらの優れた演奏および録音をきっかけに広く知られるようになりました。
プラハにおいてのヤナーチェクの知名度は、幾分冷やかな作曲家と見られ、民俗学者と考えられていましたが、1916年にオペラ『イェヌーファ』のプラハでの上演を成功させたことにより大きく広がりました。
ヤナーチェクの死後の1951年、チャールズ・マッケラスの尽力により、オペラ『カーチャ・カバノヴァー』が初めてサドラーズウェルズ劇場で上演されたのを皮切りに、ヤナーチェクに対する最も熱狂的な支持がイギリスで巻き起こりました。
イギリスでは主要なオペラが全て上演された他、オペラ以外の作品に対する関心も高まりつつあります。