音楽用語 【キ】
音楽用語(関連) |
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記憶 |
外国語表記 |
〔英:memory〕 |
解説 |
過去に経験した事柄を保持し再生する機能のこと。時間的に分類した場合、記銘(英:memorization)、保持(英:retention)、再生(英:recall)の3つに分けられます。また記憶の喪失及び一部の保持を忘却(英:forgetting)といいます。記憶の発達は乳児期から見られ、早い場合には胎児の時に音の記憶が見られるという説もあり、また聴覚的記憶は視覚的記憶より早期に認められます。 |
音楽用語 |
喜歌劇 |
読み方 |
〔きかげき〕 |
解説 |
→オペレッタ |
音楽用語 |
偽終止 |
読み方 |
〔ぎしゅうし〕 |
解説 |
→終止 |
音楽用語 |
奇想曲 |
外国語表記 |
〔伊:capriccio〕 〔仏:caprice〕 |
解説 |
イタリア語で「気まぐれ」の意味。19世紀ロマン派の作曲家によって書かれた自由で気まぐれ、軽快な器楽曲の名称。17世紀には自由な初期のフーガの1つを指します。→カプリッチョ、カプリス。 |
音楽用語 |
ギター |
外国語表記 |
〔英:guitar〕 〔独:Gitarre〕 〔仏:guitare〕 〔伊:chitarra〕 〔西:guitarra〕 |
解説 |
リュート属の撥弦楽器。くびれた胴にフレットが付けられた棹があり、爪または指先ではじいて音を出し、実音より1オクターヴ高く記譜します。大きさや形状は不定で、一般に8の字形の胴と指板を貼った棹(ネック)及びその先端にネジ式の糸巻を持ち、指板には半音ごとにフレットで区切られています。弦は6本が基本で、ガット弦(羊などの腸から作られたもの)またはナイロン弦を張ったガット・ギター(クラシック・ギター)、スチール弦を用いたフォーク・ギターがあり胴体が共鳴器となっています。これらを総称してアコースティック・ギターともいいます。これに対して音(弦)の振動を電気的に増幅して再生するエレクトリック・ギター(エレキ・ギター)があります。 |
音楽用語 |
義太夫 |
読み方 |
〔ぎだゆう〕 |
解説 |
義太夫節の略。江戸時代の前期、大阪の竹本義太夫が始めた代表的な浄瑠璃の一派。人形浄瑠璃の音楽や台詞、効果音などとして生まれました。 |
音楽用語 |
機能和声 |
外国語表記 |
〔英:functional harmony〕 |
解説 |
調性音楽の和声を捉えるにあたり、音階の各音度上にくる和音が、それぞれ異なった機能(役割)を持っているという立場から説明される和声のこと。 |
音楽用語 |
キハーダ |
外国語表記 |
〔西:quijada〕 |
解説 |
ロバ、馬などの下あごの骨を乾燥させて作ったキューバの打楽器で、叩くとアゴに付いている歯がカタカタ鳴ります。この代用楽器としてヴィブラ・スラップがあります。 |
音楽用語 |
基本位置 |
外国語表記 |
〔英:root position〕 |
解説 |
基本形ともいいます。和音の根音が最低音となる和音の形。それ以外のものを転回位置といいます。 |
音楽用語 |
キメ |
解説 |
譜面に忠実に演奏するよう指示されている部分のことで、アド・リブ演奏と対照的な要素。 |
音楽用語 |
気鳴楽器(きめいがっき) |
外国語表記 |
〔英:earophone〕 |
解説 |
空気の振動そのものによって音が鳴る楽器の総称。(例:フルート、リコーダー、篳篥) |
音楽用語 |
キャラクター・ピース |
外国語表記 |
〔英:character piece〕 〔独:Charakterstück〕 |
解説 |
性格小品。主として19世紀の自由な形式のピアノ小品で、あるムードを伝える音楽、標題的音楽に使う言葉。パガテル、即興曲、カプリッチョ、幻想曲等の他に、例えばシューマンの『蝶々』『謝肉祭』のような標題を持つ曲または曲集も指します。 |
音楽用語 |
ギャロップ |
外国語表記 |
〔仏・英:galop〕 |
解説 |
「馬の駆け足」の意味。19世紀中頃に流行した急速な躍動的舞曲。後にバレエやオペラにも取り入れられるようになりました。フランスではカンカンへと発展し、オッフェンバックの『天国と地獄』が代表的。 |
音楽用語 |
嬉遊曲 |
外国語表記 |
〔伊:divertimento〕 〔仏:divertissement〕 |
解説 |
18世紀中頃に現れた自由な形式の器楽組曲。楽器編成、楽章数、規模なども自由。セレナードやノットゥルノと似ており、ハイドンやモーツァルトによって多くの作品が書かれました。→ディヴェルティメント |
音楽用語 |
教会旋法 |
解説 |
→モード |
音楽用語 |
狂言 |
読み方 |
〔きょうげん〕 |
解説 |
日本の古典芸能の一種。能と能との間で演じられる独立した演劇で、滑稽と風刺を主にしています。 |
音楽用語 |
狂詩曲 |
読み方 |
〔きょうしきょく〕 |
解説 |
→ラプソディー |
音楽用語 |
強進行/弱進行 |
外国語表記 |
〔独:starke Bassschritte/schwache Bassschritte〕 |
解説 |
◇強進行・・・古典的な和声進行で最も基本的な根音進行をいいます。和音間に強い結びつきをもたらします。①4度上行(5度下行)②5度上行(4度下行)③3度下行(6度上行)④2度上行 ◇弱進行・・・強進行以外の根音進行をいい、古典的な和声進行では通常は行われない(Ⅵ→Ⅴの2度下行は例外)。16,17世紀には普通に行われていました。①2度下行②3度上行(6度下行)など |
音楽用語 |
協奏曲 |
外国語表記 |
〔伊・英・仏:concerto〕 〔独:Konzert〕 |
解説 |
16世紀には器楽伴奏による声楽曲を指しましたが、一般的には1700年頃から始まるバロック・コンチェルト以後のものを指します。バロック時代にイタリアのコレッリによって合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)が確立され、バッハの6曲の『ブランデンブルク協奏曲』で頂点に達しました。古典派以後、独奏協奏曲に変わり、ハイドン以後ソナタ形式が採用され、独奏者の名人芸を発揮する技巧的なカデンツァが置かれました。モーツァルトは各種の楽器のための協奏曲を作曲し、ベートーヴェンは協奏曲を大規模なものとしました。ロマン派以後も飛躍的な演奏技術の向上と共に多くの協奏曲が作曲されています。→コンチェルト |
音楽用語 |
協奏交響曲 |
外国語表記 |
〔仏:symphonie concertante〕 〔伊:sin-fonia concertante〕 |
解説 |
18世紀の交響曲の1つ。合奏協奏曲にならって複数の独奏楽器を持つ一種の交響曲。シュターミッツなどマンハイム楽派の作曲家によって多く書かれました。ハイドン、モーツァルトにも作品があります。 |
音楽用語 |
強拍/弱拍 |
外国語表記 |
〔英:down beat,strong beat/up beat,weak beat〕 |
解説 |
「強拍」とは小節または拍子の強部。通常は譜表上の第1拍のことで、4拍子では第3拍がこれに次ぎます。強拍以外の小節の弱部を「弱拍」といいます。強拍の「強」は心理的な強さをいい、音の強さとしては反映しないことも多いです。 |
音楽用語 |
協和音 |
外国語表記 |
〔英・仏:consonance〕 |
解説 |
2音以上が調和して響いていること。長三和音や短三和音のような協和和音を指す場合と、協和音程を指す場合があります。 |
音楽用語 |
協和音程 |
外国語表記 |
〔英:consonant interval〕 |
解説 |
2音間の音程のうち、よく調和し合う響きのもの。調和の度合いによって完全協和音程(完全1度、4度、5度、8度)と不完全協和音程(長・短3度、6度)とに区別されます。それ以外の長・短2度、7度、増音程、減音程などは不協和音程といいます。 |
音楽用語 |
清元節 |
読み方 |
〔きよもとぶし〕 |
解説 |
三味線音楽の一つで浄瑠璃の一派。主として歌舞伎や歌舞伎舞踊の伴奏音楽として用いられます。 |
音楽用語 |
キリエ(エレイソン) |
外国語表記 |
〔ギリシャ:Kyrie(eleison)〕 |
解説 |
「主よ憐れみ給え」の意味。ミサ通常文の第1曲『憐れみの賛歌』。→ミサ |
音楽用語 |
ギロ |
外国語表記 |
〔西:güiro〕 |
解説 |
中南米の打楽器。乾燥させた瓢箪の表面にギザギザを付け、金属のブラシで擦って音を出します。→グイロ |
音楽用語 |
金管楽器 |
外国語表記 |
〔英:brass instruments〕 |
解説 |
かつては金属を素材とする管楽器全般を指しましたが、現在では奏者の唇を発音体とする管楽器を指します。 |
音楽用語 |
近親調 |
外国語表記 |
〔英:related keys〕 |
解説 |
関係調ともいいます。ある調(主調)の音階と多くの共通音を持ち密接な関係にある調。属調・・・主調の属音(属和音)を主音(主和音)とする調。ハ長調におけるト長調。 下属調・・・主調の下属音(下属和音)を主音(主和音)とする調。ハ長調におけるヘ長調。 同主調・・・同名調ともいい、主音、属音、下属音の3つが共通の長・短調。ハ長調とハ短調。 平行調・・・調号を同じくする長調と短調のこと。(例)ハ長調とイ短調。 |