加線 【楽典】ピアノ/ギター入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方
加線は五線上では書き切れない高音や低音を表記するために、五線の上下に加えられる短い補助線。
加線 [英:ledger line / added line]
加線は五線に近い方から上第1線・上第2線・・・下第1線・下第2線・・・と呼ばれ、間についても同様に上第1間・上第2間・・・下第1間・下第2間・・・と呼ばれます。
混同されやすいですが、上第1間と下第1間はもともとの五線と加線との間を指します。
加線の数に限りはありませんが、余りに多くなると読みづらくなり、多過ぎた場合にはその上や下の段の五線に重なってしまいますので、4本ぐらいまでが適当となります。
加線が長く続く場合にはオクターヴ記号を用いて、同じ名前を持つ音の位置に音符を記し、その上や下にottava(8度)の略字である、 と示して本来の位置を示します。
時には2オクターヴ上下に移動させることもあり、この場合は15va 15vaの記号を用います。1オクターヴは8つの音で8度となり、2オクターヴは15の音になりますので15度となります。
もともと音が非常に高い楽器のピッコロや、非常に音の低い楽器のコントラバスなどでは、初めに1オクターヴ上下させて記し、この時にはオクターヴ記号は用いないことになっています。
オクターヴ記号の記譜と実音
楽譜に関する線種
五線 |
外国語表記 |
〔英:five-lines staff〕 |
解説 |
「音楽を表現するために使う5本の横線」 線上や線間に音符や休符を置くことで、音の高さや長さを表すことができます。 |
加線 |
外国語表記 |
〔英:ledger line / added line〕 |
解説 |
「五線の上下に加えられる短い補助線」 五線上では書き切れない高音や低音を表記するために、五線の上下に加えられる短い補助線。 |