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M.M. エム・エム 【楽典】ピアノ/ギター入門 初心者向け音楽 音符・楽譜の読み方

 

メルツェルのメトロノームの頭文字で、テンポの速さを示すメトロノーム記号です。

 

metronomeの語源は、メジャー、メートル、メソッドの語源であるギリシア語のmetron<測定・基準>+ラテン語nomos<旋律・歌曲>です。

 

メトロノーム記号に「ca」の文字が付くこともありますが、これはラテン語のcirca(チルカ)の最初と最後のスペルを取った略称で<約・およそ>の意味です。

 

メトロノーム [英:Malzel’s metronome 独:Metronom Malzel]

 

メトロノームは19世紀初期の頃にオランダのヴィンケルが考案し、ウイーンに住むその知人ヨハン・ネポムク・メルツェルが改良し、1816年にメトロノームの名称で特許を取ったものです。

 

このメトロノームを最初に使用したのがベートーヴェンで次がチェルニーです。

 

メルツェルはベートーヴェンの知人で、耳の悪くなったベートーヴェンの補聴器も作っています。ベートーヴェンの交響曲「ウェリントンの勝利」作品91はメルツェルの委嘱によるものです。

 

メトロノームの完成後、それまでの自作品が曖昧なテンポで演奏されることを不愉快に思っていたベートーヴェンは、自分がそれまでに書いた交響曲全てにわたる第1番~第8番のテンポをメトロノーム記号に直し、1817年に「一般音楽新聞」に載せました。

 

これが現在ベートーヴェンの各交響曲のテンポを決定するひとつの基準になっています。しかし「第9番」のメトロノーム記号は、甥のカールに筆写させた事もあり曖昧になっています。

 

ベートーヴェンの次にメトロノームを使用したチェルニーは、ベートーヴェンの友人です。

 

 

 

数字表記

 

正確な(絶対的な)速さを示すメトロノームを使用した数字表記は、ベートーヴェンの後期には既に定着していましたので、言葉だけの表記法はあまり長い期間ではなかったといえます。

 

示される数字はある音符の1分間での拍数を数字で表し、=60では4分音符が60回打たれることになりは1秒となります。

 

=120の場合であればは0.5秒ということになりますので、=60と=120は同じになることがわかります。

 

これにより楽曲の速さを示したり、その楽曲の演奏時間を概算したりすることができます。

 

 

 

メトロノーム記号

60

外国語表記

〔英:metronomic indication〕

解説

「曲の速度を指定する記号

M.M.はメルツェルズ・メトロノームの略で、数字は1分間に打つ拍の数を示し、M.M.=60の場合は、1分間に4分音符を60回打つということになります。左の音符はなど基本になる拍によって変わります。M.M.は省略されることも多いです。またB.P.M(Beats Per Minute)と表記する場合もあります。=60ca.のca.はcirca(チルカ)の略で、「だいたい」という意味です。ca.の代わりに≒を用いることもあります。

 

◇楽譜上の表記

=60 B.P.M=60 M.M.=60 (=60ca.)

  




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