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肺活量や歯並びのこと~初心者向け管楽器を始める前に

肺活量のこと

 

肺活量は肺の大きさを表す数値ではなく、 肺活量とは文字通り「肺を活かす量」であり、「肺容量」 ではないということを理解しておく必要があります。

 

肺活量は人が息を最大限吸い込んだ後に肺から吐き出せる空気量のことですので、肺の全肺気量と残気量の差を最大限活かすことができれば、体格の小さな方でも管楽器を演奏するのに充分な肺活量を得ることができます。

 

その充分な肺活量を得るためには、肺の機能の仕組みを理解しておくことが大切で、人間の肺は心臓とは違い自らの筋肉で伸縮する臓器ではないので、周りの骨格や筋肉の補助が必要になります。

 

肺の上部の胸の部分は、肋骨が広がることで肺も自然に膨らみますので、楽器を構えた際に必ず背骨が真っ直ぐに伸びていることを確認しましょう。姿勢が乱れて傾いたり猫背になってしまったりすると、効率良く息を吸うことが出来なくなりますので、正しい姿勢を心掛けるようにしましょう。

 

また、この姿勢を心掛ける際に注意しなければいけないポイントは、両腕が身体に張り付いていないかと言う事で、ピッタリと張り付いている状態では肋骨がロックされてしまうため注意が必要です。 腕を45度広げたままの形で楽器を構えると、リラックスして息を吸うことができます。

 

肺の下部にあたる部分での呼吸は、「腹式呼吸」と呼ばれているもので、内臓との間を隔てる横隔膜が下がることによって広がる仕組みになっています。

 

腹式呼吸の捉え方として、腹筋運動をしなければいけないというイメージがあるかも知れませんが、そうではなく普通に管楽器を演奏するのであれば、特別な訓練は必要ありません。

 

腹式呼吸の感覚を認識する方法では、口ではなく鼻からゆっくりと息を吸い、空気が肺の下部に流れてお腹の辺りが膨らむ感覚が自然の摂理を利用した方法です。この感覚が掴めるようになれば、口で吸う形に変えて確認してみましょう。

 

 

歯並びが悪いけど大丈夫?

 

歯並びに関しては、歯並びが悪いことが理由で、演奏ができないと言う事には結びつかないので、歯並びが悪いからと言って諦める必要は全くありません。

 

上級者の方やプロ奏者の方でも、歯並びが悪いにもかかわらず活躍している人はたくさんいます。逆に歯並びが悪いことで、無理をしない合理的な奏法を習得し、結果的に他の人よりも上手くなっているというケースも少なくないので、諦めずに取り組む姿勢が大事です。

 

明らかに楽器を口にあてた際に、歯に痛みが生じたり、違和感を覚えるようであれば、無理にその楽器を演奏する必要がないのかも知れません。

 

金管楽器やリード楽器を演奏する際に、マウスピースがあたることにより痛みを感じるようであれば、その痛みを我慢する必要はありませんので、可能な限り全ての管楽器を一通り吹いてみて、痛みを伴わずに演奏できる楽器があれば、挑戦してみるといいでしょう。

 

歯並びに問題があり痛みを伴うけれど、どうしても管楽器を演奏したいという場合は、金管楽器であれば様々な大きさや形状のマウスピースを選択することができるので、色々と試して痛みが伴わず自分に合ったものを選ぶという方法もあります。

 

初めは抵抗がないものでも、演奏しているうちに八重歯が唇に当たって痛みを伴うと言う事がありますので、一つの方法としてマウスピースを直に自分の歯に当ててみて、違和感の少ないものを選択すると言う事もいいかも知れません。また、木管楽器の場合には口の内部にはめて補正する器具もあります。

 

後は自身の問題となりますので、何が何でもその楽器を演奏したいと言うのであれば、多少の困難は克服することが必要ですし、どうしてもその楽器が適さない場合は、無理に管楽器にこだわらず、別の楽器を探して音楽を楽しむという選択肢もあることを忘れないようにしましょう。

  




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