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サクソフォンの構造と特徴 ~初心者入門 木管楽器 サクソフォンの仕組み

サクソフォン本体と特徴

 

 

 

 

 

サクソフォンのメカニズムはどのような構造?

 

サクソフォンのボディの随所には複雑なメカニズムが装備されていますが、その見かけの外観とは裏腹に指使いは非常に操作性が良く機能的なもので、連動する様々なメカを駆使することで、演奏者に優しい楽器へとつながっています。

 

サクソフォンのボディには、大きなキーで塞ぐ孔が数多く開いていて、他の木管楽器のように直に指先で押させる音孔はありません。

 

複雑なメカニズムによって、半音順に開けられた孔を塞ぐキーを遠隔操作していて、本体の中間あたりのキーは直に押さえられているように見えますが、実際には全音のときに二つのキーが連動しています。

 

この連動システムは、フルートのベームシステムと基本的には同じ構造になるので、クラリネットではなくサクソフォンの方が、ベーム式に値するメカニズムを搭載しています。

 

 

サクソフォンのオクターヴキーはどうなっている?

 

サクソフォンのキーシステムは、ベームシステムと同様の原理の構造を備えていて、サクソフォンのオクターヴキーは、オーボエと同様のシステムを備えています。

 

円錐形の管体を持つ管楽器は、音に応じて複数のオクターヴキーが必要になり、オーボエは第1オクターヴキーと第2オクターヴキーの切り替えが行われていて、第3オクターヴキーが装備されているモデルもあります。

 

円錐形のボディを持つサクソフォンも同じように、音域によって二カ所あるオクターヴキーを自動的に切り替えるメカニズムを備えていて、オーボエのフルオートマティックシステムと同様のメカニズムを装備しています。

 

このメカニズムがない場合は、自分で音域によってオクターヴキーを切り替えなければならないので、難しいフィンガリングを強いられることになりますが、このメカニズムがあることによって、サクソフォン奏者の音楽表現の幅が広がるという恩恵につながっています。

 

 

 

 

サクソフォンのキーはなぜ真鍮でできているの?

 

クラリネットやオーボエのキーは、洋白製で多くは銀メッキされているので銀色をしていますが、サクソフォンのキーは真鍮で作られているので、ボディと同じ金色をしています。

 

洋白製でキーが銀色のサクソフォンもありますが、キーが洋白製だと楽器全体が振動せず、吹奏感が物足りないと言う事で上級者の方などには好まれないことがあり、キーもボディと同じ真鍮製の方が吹き心地が良いという理由で、サクソフォンのキーは真鍮で作られています。

 

サクソフォンの面積の多くはキーが占めているので、キーもボディと同じ真鍮の方が響くということで用いられ、クラリネットやオーボエなどの場合は、真鍮よりも錆びにくいという理由で、キーに洋白が用いられています。

 

錆びやすい真鍮を用いているサクソフォンは、指に当たる部分に貝などが埋められていて錆びを防いでいます。

 

 

 

クラシック用とジャズ用ではどこが違うの?

 

クラシックで使用されるサクソフォンとジャズで使用されるサクソフォンでは、音色が大幅に異なってきます。見かけの外観は殆ど同じになりますが、音色の違いはマウスピースに隠されています。

 

クラシック用のマウスピースは、クラリネットと同じ黒いエボナイト(硬化ゴム)製のものが大半を占めていますが、ジャズ用のマウスピースはユニークな金属製のものなどがあります。

 

クラシックとジャズで用いられるマウスピースの違いに、材質が異なる点が挙げられますが、音色の違いを生んでいることには結びつかず、実際に昔のクラシックの名手たちは、金属製のマウスピースを使用していました。

 

クラシックとジャズのマウスピースによる音色の違いは、材質や外観ではなく、その内部の形状にあります。

 

具合的な違いでは、ジャズ用のマウスピースはクラシック用に比べて内部の空間が広いことがあり、そのためマウスピース自体が薄くなっているという点です。この違いがジャズで求められるストレートな音色を生み出す要素になっています。

 

  




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