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打楽器

 

打ったり、打ち合わせたり、振ったりして音を出す楽器の総称です。

 

打楽器類には、リズムを刻むものとメロディーを奏でるものがあります。

 

打楽器類の演奏音は急激に立ち上がって減衰していくのが特徴です。

 

 

 

音楽の父であり音楽の長でもある

 

打楽器を大別すると、ティンパニや木琴など一定のピッチ(音高)を出せるものと、シンバルやトライアングルなど一定のピッチを出せないものとに分けられます。

 

人間が音を生活に利用するようになったのは、人間が集団生活をするようになった頃に始まるといわれています。最初は手を打って合図をしていましたが、やがて木や石などを打ち合わせるようになり、さらに音質を選ぶようになり、踊りや行進に用いられるような楽器へと発展していきました。

 

このような経緯で発展してきた打楽器は、音楽が誕生する以前からあったことで「音楽の父」といわれ、また管楽器や弦楽器よりも前に誕生していることから「音楽の長」ともいわれています。

 

 

 

リズムを刻む打楽器

 

音楽にはメロディー、ハーモニー、リズムの三要素があり、主としてリズムのパートを担当する楽器が打楽器類です。

 

打楽器の中でもドラムと呼ばれる種類のものは、柔らかい膜を張って何かを打ちつけて音を出します。スネアドラムではスティック、ティンパニではマレットといった打ちつけるものを使用して演奏します。

 

ラテンパーカッションのボンゴやコンガのように、道具を使用せずに直接手で叩いて音を奏でるドラム類も多く存在します。

 

一般にドラム類の音からは明確なピッチは感じられません。通常ドラム類はリズムを担当するため、明確なピッチ感があるとメロディや和音と衝突する恐れがあるので、ノイズ状ではピッチが明瞭でない音の方が好ましくなります。

 

 

 

メロディを奏でる打楽器

 

打楽器には、木材や金属の断片を叩いて音を出す仕組みの楽器も存在し、ピッチが明確なものを調律打楽器といいます。

 

木琴(シロホン)、鉄琴(グロッケンシュピール)、マリンバなどが代表的で、これらの楽器はメロディーやハーモニーを担当し、ティンパニと同様にマレットと呼ばれる棒で叩いて演奏します。

 

複数のマレットを使用して演奏しますが、メロディーだけではなく和音も利用することによって、より豊かな音楽を奏でることができます。

 

発音体は大きさの順で配列されており、大きなものは低音部、小さなものは高音部を担当します。

 

 

代表的な打楽器

 

ティンパニ

外国語表記

〔英:timpani / kettledrums〕

〔独:Pauken〕

〔仏:timbales〕

〔伊:timpani〕

〔略:Timp. / Pk.〕

解説

  • 金属製の胴に皮を張った太鼓で、音程を作り出せる唯一の太鼓です。胴の直径によって出せる音域が違い、演奏する楽曲によって2台~6台まで使用することがあります。
  • 例外でベルリオーズの「レクイエム」では、9人の奏者が18台のティンパニを演奏します。大体は2人が多いですが、数人のティンパニ奏者を必要とする作品は、マーラーの交響曲やニールセンの交響曲第4番「不滅」、ホルストの組曲「惑星」など近代以降いくつかの作品が存在します。

スネア・ドラム

外国語表記

〔英:snare drum /side drum〕

〔独:Kleine Trommel〕

〔仏:caisse claire〕

〔伊:tamburo piccolo〕

〔略:S.D. / Kl.Tr. / Tamb.〕

解説

  • 小太鼓。水平に置かれた胴の両面に皮が張られ、スティック(ばち)で叩いて演奏します。裏面にはスプリングでできた響線を外して演奏する場合もあり「snare on / off」で表記します。

バス・ドラム

外国語表記

〔英:bass drum〕

〔独:GroBe Trommel〕

〔仏:grosse caisse〕

〔伊:gran cassa〕

〔略:B.D. / Gr.Tr. / G.C.〕

解説

  • 直径が70~100cmくらいの円筒形の両面太鼓の大太鼓。先端に柔らかいヘッドの付いたマレット(ばち)で叩いて演奏します。
  • オーケストラの中ではシンバルとのセットで用いられることが多く、同じ五線内に記譜されることもあります。
  • マーチングなどで使用されるバス・ドラムは、数人がサイズの違うものを1台ずつ別々に担いで演奏します。ドラム・セットのバス・ドラムとは種類が異なります。

シンバル

外国語表記

〔英:cymbals〕

〔独:Becken〕

〔仏:cymbales〕

〔伊:piatti〕

〔略:Cym. / Beck.〕

解説

  • 金属製の2枚の円盤を打ち合わせて音を出す打楽器。大きさは5cm程のものから60cm程のものまで各種あります。
  • 演奏法には打ち合わせる他に、スティックやマレットで叩くものやブラシで擦るものなどがあり、その場合はスタンドに固定して演奏することが多く、サスペンディッド・シンバル(suspended cymbal)といいます。

銅鑼(どら)/ゴング

外国語表記

〔英:tam-tam / gong〕

〔独:Tam-tam / Gong〕

〔仏:tam-tam / gong〕

〔伊:tam-tam / gong〕

〔略:Tam-T.〕

解説

  • 銅や錫などの合金で作られた円盤状の打楽器。本来は中央に丸い突起のある東南アジア型のものを「ゴング」、突起のない中国型のものを「タム・タム」と呼びますが、突起のない「ゴング」もあることから、この区別は明確ではありません。なお、ドラム・セットの「タム・タム(tom-tom)」とは種類が異なりスペルは「tam-tam」と表記します。

トライアングル

外国語表記

〔英:triangle〕

〔独:Triangel〕

〔仏:triangle〕

〔伊:triangolo〕

〔略:Tgl.〕

解説

  • 三角形に曲げられた鋼鉄製の棒を、同じ材質の棒で叩いて演奏する打楽器。中世・ルネサンス期には既に存在していたといわれています。
  • ハイドンの交響曲第99番「軍隊」や、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」などにも使用されています。

カスタネット

外国語表記

〔英:castanets〕

〔独:Kastagnetten〕

〔仏:castagnettes〕

〔伊:nacchere〕

〔略:castanuela〕

解説

  • 内側に窪みのある二枚貝のような木片2枚の付け根を紐で結び、打ち合わせて鳴らす打楽器。スペインが発祥でフラメンコを通じて世界中に知られました。
  • サン=サーンスの歌劇<サムソンとデリラ>より『バッカナーレ』で効果的に使用されています。

タンバリン

外国語表記

〔英:tambourine〕

〔独:Tamburin / Schellentrommel〕

〔仏:timbales〕

〔伊:timpani〕

〔略:Timp. / Pk.〕

解説

  • 小型の片面枠太鼓で枠は主に木製で作られています。側面には小さな金属製の円盤(ジングル)が2枚1組でいくつも取り付けられています。
  • 奏法は膜面を叩く他に枠を叩いたり擦ったりすることで、ジングルを響かせたトレモロを聴かせるなどいくつか存在しています。

シロフォン/マリンバ

外国語表記

〔英:xylophone /marimba〕

〔独:Xylophon / Marimbaphon〕

〔仏:xylophone / marimba〕

〔伊:silofono / marimba〕

〔略:Xyl. / Mar.〕

解説

  • 木琴。調律した木製の音板を鍵盤のように音階順に並べマレットで演奏する楽器。シロフォンよりもさらに鍵盤を広く厚く作られた楽器をマリンバといいます。
  • シロフォンは東南アジアが起源とされていますが、マリンバはアフリカの民族楽器が黒人によってアメリカに伝えられて発展しました。

グロッケンシュピール

外国語表記

〔英:glockenspiel〕

〔独:Glockenspiel〕

〔仏:jeu de timbres / carillon〕

〔伊:campanelli〕

〔略:Glock. / Camp.〕

解説

  • 鉄琴。調律した鉄製の音板を鍵盤のように音階順に並べ硬めのマレットで演奏する楽器。カリヨン(Carillon)のような教会や野外に吊るされた組鐘を指すこともあります。

ヴィブラフォン

外国語表記

〔英:vibraphone〕

〔独:Vibraphon〕

〔仏:vibraphone〕

〔伊:vibrafono〕

〔略:Vib.〕

解説

  • 調律した鉄製の音板を鍵盤のように音階順に並べ、各音板の下にファンの付いた共鳴管を備えた打楽器。ファンをモーターで回転し音板を打った余韻にヴィブラートをかけます。音板にはフット・ペダルに連結したダンパーが付き、ピアノのダンパー・ペダルのようにサスティンの長さを操作できます。
  • 1907年にアメリカで誕生し、ジャズ・ミュージシャンのゲイリー・バートンはこの楽器の奏法を大きく発展させました。

 

様々な打楽器

 

アゴゴ / アゴゴベル

外国語表記

〔英:Agogo〕

解説

  • 大小の三角錐を細い棒でつないだ金属製のラテン打楽器で、スティックなどで叩いて演奏します。

ウィンド・チャイム

外国語表記

〔英:wind chime〕

解説

  • 直径数ミリの金属製の丸い棒を、長さが変化するように数十本並べて吊るし、手などで揺らして音を出す楽器。

ウッド・ブロック

外国語表記

〔英:wood block〕

解説

  • 割れ目の入った中空の硬い木をスティックで叩く打楽器。

カウベル

外国語表記

〔英:cowbell〕

解説

  • 元々は牛などの家畜の首に付ける鈴。楽器のカウベルは中の舌がなくスティックで叩いて演奏します。

カホン

外国語表記

〔西:cajon〕

解説

  • ペルー、キューバの打楽器。木でできた空洞の箱を両手で叩いて演奏します。

ギロ(グイロ)

外国語表記

〔西:guiro〕

解説

  • 中をくり抜いた瓢箪の表面に刻みを入れ棒で擦って音を出すラテン楽器。

クイーカ

外国語表記

〔英Cuica/Cuiga〕

解説

  • 片面太鼓の打面内側に棒を取り付けたラテン打楽器。濡らした布や手で棒を擦ることで独特の音が鳴ります。

クラベス

外国語表記

〔英:claves〕

解説

  • 2本の棒状の木片を打ち合わせる打楽器。片方を掌に包むように持ちもう一方で上から叩きます。

コンガ

外国語表記

〔英:conga〕

解説

  • 元々はキューバの民族楽器。樽型の胴に皮のヘッドを張った打楽器で素手で叩いて演奏します。

シェイカー

外国語表記

〔英:shaker〕

解説

  • 密封された中空のものに砂や小石を入れ、振って音を鳴らす打楽器の総称で、マラカスもシェイカーに属します。

スティールパン 

(スティールドラム)

外国語表記

〔英:steelpan〕

解説

  • トリニダード・トバコで生まれた打楽器。元々はドラム缶から作られたもので、音階を演奏することができます。

スレイベル(すず)

外国語表記

〔英:sleigh bells〕

解説

  • 棒に小さな鈴を数個から数十個取り付け振って音を出します。

チャイム

外国語表記

〔英:chimes /tubular bell〕

解説

  • 調律した金属パイプを音階順に枠に吊るしハンマーで打奏する楽器。

ティンバレス

外国語表記

〔英:timbales〕

解説

  • 金属製の銅の片側にヘッドを張ったラテン打楽器で、大小2個を並べてスティックで叩いて演奏します。

パンデイロ

外国語表記

〔英:pandeiro〕

解説

  • ラテン音楽で使われるブラジルのタンバリン。皮の張力を変えることができ、様々なリズムの表現が可能になっています。

ボンゴ

外国語表記

〔英:bongos〕

解説

  • 口径の違う大小2つの片面太鼓をつなぎ合わせた打楽器で、コンガ同様に元々はキューバの民族楽器。

マラカス

外国語表記

〔英:maraca〕

解説

  • 柄の付いた中空の球の中に、砂や小石などを入れたラテン楽器。

  







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