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反射音の広がり感の必要性

 

広がり感を得るためには、側方からの反射音を十分に供給する必要があり、

 

音響特性に優れたホールで音楽を聴くと、ステージ幅いっぱいの音像が感じられます。

 

 

 

広がり感を決める相関度

 

コンサート・ホールでの反射音の広がり感は、フル・オーケストラなどの演奏の音質レベルに関わる重要なファクターとなります。

 

ホール内での反射音が十分な広がり感を形成するには、両耳の聴覚に流れるくる反射音の間に相関がないことが必要です。

 

ステージ上から放たれる演奏音は様々な角度から聴衆側へ届けられますが、天井などからの縦方向の反射音は、同時に両耳に到達しますので両耳間の相関が大きく、広がり感を得るには有効ではありません。

 

反対に側壁などからの横方向の反射音は、時間のズレも手伝い比較的相関が小さくなり、広がり感を生じさせる有効な反射音となります。

 

このようなことから広がり感を図る指標としては、横方向から聴覚に流れる音のエネルギーの割合、あるいは両耳間の相関の度合いが用いられます。

 

横方向からのエネルギーが占める割合が高いほど広がり感は大きくなり、類似している度合いを示す両耳間の相関度が低いほど、広がり感は大きくなります。

広がり感には2つの側面があり、一つは見かけの音源の幅の感覚で、聞こえている音源がどの程度の横方向の幅があるかという感覚です。見かけの音源の幅には初期に到達する反射音が大きく影響し、これらの反射音は音源の方向には影響は与えませんが、音源の音量を補強する性質がある為、音源が大きく感じられます。

 

広がり感のもう一つの側面は音に包まれた感覚で、音源以外の音像で聴衆者側の回りが満たされた感覚です。音に包まれた感覚に大きく影響するのは後続の反射音で、後続の反射音では音像が分離して聞こえる性質がある為、聴衆者側の回りを音が囲んでいるように感じられるのです。

 

広がり感を感じるどちらの感覚も、両耳間に入力される反射音間の相関が低いほど強くなります。

 

広がり感の2つの側面

 

  




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