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音楽空間の残響時間

 

残響時間は、定常な状態の音のエネルギーが100万分の1になるまでの時間です。

 

理想とする最適な残響時間は、コンサート・ホールの容積や用途よって異なります。

 

 

 

最適残響時間の音響設計

 

残響時間は「一定のエネルギーで満たした音を急に遮断したとき、音圧レベルが60db減衰する時間」で、定常な状態の音のエネルギーが100万分の1になるまでの時間です。

 

10db減衰するまでの時間を計測して、これを6倍して残響時間を求めるEDT(Early Decay Time)という指標も用いられ、EDTは感覚的な残響感とよく対応します。

 

残響時間はコンサート・ホール空間の特性を表しますので、ホールで聴く音質に影響を与え、コンサート・ホールの音響特性を測るモノサシとなっています。

残響時間

 

 

残響時間は、物理学者であるウォーレス・クレメント・セイビンによって見出され、残響時間を見積もる理論を導いた音響設計によって、ボストンのシンフォニー・ホールが造られました。このホールは現代でも優れたホールの一つとされています。

 

「コンサート・ホールにおける理想の残響時間は2秒」といわれますが、コンサート・ホール空間の最適な残響時間は、ホールの容積や用途によって異なります。ホールの規模が大きくなるほど最適残響時間は長くなります。

 

芝居などのように言葉を明確に聞き取る必要性がある場合は、残響時間の短いホールが適しています。教会音楽など響く音楽では、残響時間が長い空間が好まれます。オーケストラの演奏も、ある程度の残響時間が必要とされます。オペラやミュージカルは、音楽に加えて言葉を明瞭にする必要性があるので、器楽演奏の残響時間よりも少し短めが理想的な最適残響時間となります。

 

このように用途や演目によって最適な残響時間が異なりますので、1つのホールで各種の用途に対応するためには、演目に応じて残響時間を調整できる残響可変ホールが理想的です。

  







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