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十二音技法

 

調性感を無くすために、オクターヴの12音を等しい確率で表現させる原理に従い、

 

楽曲を構成する技法を十二音技法といい、アルノルト・シェーンベルクが提唱しました。

 

 

 

十二音技法

 

長音階、短音階のような音階に基づく曲の場合は、主音を軸として楽曲が展開されます。

 

しかし20世紀に入ると、主音を中心としない調性の概念からかけ離れた楽曲が作られるようになり、主音がはっきりとしない複雑な音楽の構造を持つ無調音楽が出現しました。

 

その代表的なものが、現代音楽の作曲家であるアルノルト・シェーンベルクが提唱した十二音技法です。

 

十二音技法とは、オクターヴの12音を等しい確率で表現させる原理に従い、楽曲を構成する技法のことで、調性感を無くすために考え出されました。

 

この技法では、まず原型として12音を1回ずつ出現させた音列を一つ作ります。そしてその音列を逆に並べた逆行型、音程変化の方向を反転した反転型、反転型の逆行型などの複雑な展開を経て、全体では音列が何度も繰り返され、一定の秩序を保つように構成されております。

 

シェーンベルクの十二音技法を用いた作品は、音楽の一つのパラメーターであるピッチの秩序や配列だけに関わる音列技法ですが、音楽形式が19世紀までの形式を踏襲していましたので、調性感を無くす十二音技法が、調性音楽の形式を用いるという矛盾を孕んだものとして捉えられています。

 

十二音技法の音階は、音階という側面から見るとこれまでの音楽にない斬新的なアイデアでしたが、調性感を否定した音階となり、調性感のない音階で作られた複雑な音楽は、一般聴衆にとっては理解するには難しいものがありました。

 

 

 

十二音技法に基づく音列

 

原型

 

 

逆行型

 

 

反転型

 

 

反転逆行型

 

 

 

総音列音楽から音群的音楽へ

 

十二音技法の後に生まれた作曲技法では、ミュージック・セリエル(総音列主義)と呼ばれるセリー(音列)技法の音楽が生まれます。

 

ミュージック・セリエルとは主に、すべてのパラメーター又はピッチ以外に最低1つのパラメーターをセリー的に処理する音楽の種類を指します。

 

セリー(Serie)とは元来、「列・順列・配列」などを意味しており、12音技法での音列そのものとは区別されます。

 

トータル・セリエリズム(総音列技法)と呼ばれる作曲技法は、ピッチだけではなく、音の長さ・音符の種類・強弱のパターン・音色なども厳格に音列技法によって統括する作曲技法で、セリー・アンテグラルとも呼ばれ、日本語では総音列音楽とも呼ばれます。

 

トータル・セリエリズムは、ミュージック・セリエルにおける一つの技法であり、自動生成としての作用を含んでいる作曲技法です。

 

トータル・セリエリズムに大きく影響を与えた人物に、パリの国立音楽院で教授として教鞭をとっていたオリヴィエ・メシアンがおり、弟子であるカールハインツ・シュトックハウゼン、ピエール・ブーレーズらの活動により発展していきました。

 

総音列音楽の後には、音群的音楽へと変遷していきます。音群的音楽とは、音群の状態変化(音響テクスチャの推移)を音楽的内容とする音楽です。

 

本来の音群的音楽の本質は、音響テクスチュアの変遷、音群の状態変化を音楽内容として捉えるところにあります。

 

音群的音楽の制作に取り組んだ、イアニス・クセナキスは、音響テクスチュアの作成に確率論を導入しています。

 

ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、イアニス・クセナキスなど全てはメシアンの弟子であり、彼の影響を受けた人物達です。

  







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