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協和と不協和のバランス

 

心地よい響きの協和音だけで構成された楽曲は、少し退屈な曲になってしまいます。

 

不協和音を織り交ぜ、互いに引き立たせることによって美しい音楽が生まれます。

 

協和と不協和の絶妙なバランスが、名曲を生み出す仕組みになっています。

 

 

 

協和と不協和のバランス

 

楽曲を構成する上で協和音を多用すると心地よい響きは作り出せますが、気持ちのよい音程ばかりが続くと段々とつまらない音楽になってしまいます。

 

逆に不協和音を多用し過ぎると、まとまりがなく不快で耐えきれない曲になってしまいます。

 

不協和音程には協和音程をさらに引き立たせたり、特殊な効果をねらうなどの役目がありますので、これらの特徴を巧みに融合させた協和と不協和の絶妙なバランスが、名曲を生み出す仕組みになっています。

 

下図は、演奏音を音響的にみた協和と不協和のバランスです。

 

 

 

同時に奏でられた音の成分間の音程分布

(※各音符の演奏音は6倍音まで含むものと仮定)

 

  • ドボルジャーク

♪弦楽四重奏(Op.51 変ホ長調)

 

 

この音程分布から、作曲家が協和性の仕組みを考察し、楽曲を構成させていることが読み取れます。

 

3番の実線が倍音間の音程分布の中央値で、その上下にある②と④の細い点線が、音程分布の±25%点を示し、この細い点線の間に音程分布の50%が入っています。

 

そして①と⑤の線が、各周波数帯における聴覚フィルタの幅とその1/4の幅です。

 

②と④の細い点線が、いずれも①と⑤の線の内側に位置していることは、音程分布の半数以上が協和感が最高になる聴覚フィルタの幅と、最不協和点であるその1/4幅の間にあることを意味しています。

 

このように作曲家は、最協和と最不協和の間に多様性を持たせながら楽曲を構成し、全体では平均的に程よい協和感が生まれるように楽曲を構成しているのです。

  







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