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音楽の絆が築く社会的意義

 

音楽は社会生活のストレス解消や認知の発達を促す効果があり、社会的レベルで貢献しています。

 

音楽の機能は人間の社会化を促進することに他ならないことから、音楽には生存価があるのです。

 

 

 

ヒトの音楽は社会統合のためにある

 

音楽は感情(情動)に働きかけることで人間関係を円滑にし、お互いの協力を通じて社会の統合や維持に役立つという主張である、「社会化説」「社会統合説」が説得力のある主張といえます。

 

説得力のある主張である理由は、経験則(経験的事実)に適合すること、つまり民族音楽学や文化人類学で明らかにされた実際の音楽の姿と一致していることです。

 

例えば、スポーツの試合で国歌やチームの応援歌を歌って、「みんなの気持ちが一つになる」連帯感が生まれるといった経験をした人は多いと思います。

 

また、単に経験則に当てはまるだけではなく、なぜ音楽がそのような働きをして、連帯や融和をもたらすかについて、科学的に研究がされているかということです。

 

私たちと音楽の関係は、農業が発明される頃までは、世界中どこでも同じようなものであると考えられ、たき火を囲んでの夕食その後の団欒に始まる歌と踊り、あるいは病魔を追い払い病を治すためにシャーマン(呪術師)が行う音楽、私たちの祖先は狩猟採集生活を100万年以上も続けてきました。

 

1万年前の農業の発明というのは人類の歴史からみると、たった1パーセントの期間に起こった変化に過ぎませんが、農業の発明から文明、国家の誕生以後起こった音楽の変化は、音楽史に詳しく書かれている通りで、音楽は急激な変化あるいは進歩を遂げてきています。

 

特にその変化は西洋音楽で著しく、ギリシャから始まり中世、ルネサンス、バロック、古典、ロマン、現代音楽・・・と音楽はその姿を目まぐるしく変え、これは音楽そのものの変化であり、同時に音楽が単独で存在意義を持つようになりました。

 

音楽は歴史的に見て集団の和と同調性を促してきました。また、組織的な行動や社会的活動を練習する機会にもなっていました。集団で歌ったり、演奏したり、踊ったりという行為は、社会的団結力を強めるのに効果的であり、生き残っていく為には社会的絆を維持する必要があったのです。

 

 

音楽の生存価

 

群社会で暮らすことは良いことばかりではなく、集団生活は様々な緊張を作り出し、人間は多種多様なストレスにさらされることになります。

 

音楽をストレス解消の手段に用いられることは、私たちの生活の知恵でもあり、カラオケなどを利用して日頃のストレスを解消することにも貢献しています。

 

音楽は集団生活の対立を避け、集団への帰属を促す働きがあり、恐れや緊張を緩和し連帯感を増す効果があります。

 

音楽はホルモンと深く関わっており、音楽情動が起きるときには、大脳辺縁系が活動し内分泌や自律神経系が活動します。つまり、音楽情動時には脳をはじめとした体全体で、ホルモンや神経伝達物質が溢れ出ており、音楽情動とホルモンは一体の関係にあるのです。

 

音楽とホルモンの関係を知ることは、音楽を理解することにつながり、音や音楽はホルモンに影響を与え、逆にホルモンは音や音楽の知覚・認知に影響を及ぼします。

 

音楽は脳の中の様々な器官に支配されている、自律神経反応やホルモン分泌に影響を与え、中でも音楽と関わりの深いのは大脳辺縁系の視床、視床下部、脳下垂体、扁桃体、海馬です。

 

音楽には、この大脳辺縁系を中心とした情動回路に働きかけ、テストステロンといわれるホルモンをコントロールする作用があり、テストステロンのコントロールによって、社会的な緊張や攻撃性や性行動とそれに付随するストレスを抑制し、社会化を促進する事ができます。

 

音楽がもたらす「安らぎ」や「喜び」といった情動は、安定した社会作りに貢献し、音楽は緊張した人間関係や性衝動を適切にコントロールする役割を果たしているので、音楽の機能は人間の社会化を促進することに他ならないことから、音楽には生存価があるのです。

  







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