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人間にとっての音楽の存在

 

音楽欲は人間の本質で、脳が作り出す「こころ」の原動力は「情動」で音楽は情動そのものです。

 

音楽は人間に必須の存在であり、音楽を知ることは人間を知ることにつながります。

 

音楽は人間にとって極めて本質的かつ根元的なものなのです。

 

 

 

文字のない文化はあっても、音楽のない文化はない

 

人類の歴史を振り返ってみても、現代ほど音楽が身近な時代はなく、私たちの生活は音楽で溢れていて人間は音楽を必要としています。音楽は人間の本質的・根源的な行動なのです。

 

文明化された社会では文字がないことはあり得ず、文字の発明が今日の文明を作り上げたと言っても過言ではありません。現代で文字をもたないのは、現代文明から隔絶して暮らす一部の人々のみです。

 

この一部の人々の間では、自分の意思を伝えたいときは直接会って話せばよいため、文字は必要のない代物であり、文字がなくても十分生きていけるのです。

 

私たちの遠い祖先の時代から、人類の歴史の大半は狩猟採集の生活であり、音楽は長い間こうした環境で育まれてきました。その後の農業の発明により、記録しておく必要が生じたため文字が考案されます。

 

文字は文明とセットのように考えることができ、文字は人間にとって本質的なものでは無いことがわかります。

 

私たち人類が誕生した時からの生活スタイルを守り続けている、今なお狩猟採集の生活を送る人々も音楽を持っています。その音楽は普段、私たちが耳にするものと随分異なりますが、それが紛れもない音楽であることは、私たちの耳にも文化の違いを超えてわかります。

 

このことは、音楽がいかに人間の本質と結びついたものであるかを如実に示しています。音楽の本質を探るには、狩猟採集民やそれに近い人々の音楽を調べればよいのです。

 

 

音楽の存在

 

ギリシャの哲学者アリストテレスは、世界のすべての事象が目的をもって営まれていると言いました。生物の機能や多様性について相当の知識を有したアリストテレスは、生物の存在を何らかの目的に沿ったもの(目的論)であると考えました。

 

ダーウィンの進化論は生物が獲得した機能は、自然選択の結果と考え、進化が目的を持たないと考えることから、アリストテレスの考えと対峙します。音楽も当然、自然選択の結果であり、何らかの目的のために作られたわけではなく、音楽という「機能」が生存のために有利であったため、選択された結果、今日の姿があるのです。

 

ダーウィンは肉体的特徴だけではなく、音楽や美術、文学の才能、あるいは人間の脳の構造や精神すら自然選択で説明がつくと考えていました。

 

人間の文化を生み出したのは紛れもなく脳であり、脳は進化の産物であり、生物学などの学問で扱えることにより、文化や音楽も本来的には進化論や生物学で扱うことができるはずのものです。

 

社会生物学者のウィルソンは、人間生活のあらゆる領域は脳に物質的基盤をもっているので、人間の生物学的特性の一部で、文化も自然科学の方法による分析が可能だと述べています。さらに、脳が自然選択の結果なら芸術や宗教的信念さえ、自然選択と同じ機械的な過程を通じて形成されたに違いないとも述べています。

 

このような考え方は、音楽を科学的に研究する上で役に立つもので、音楽は単なる進化の副産物「チーズケーキ」ではなく人間にとって重要な存在であり、音楽の存在意義を解明することは人間そのものを理解することにつながるのです。

  







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