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ノイズ 【音楽の勉強・基礎知識/音楽用語・歴史】ノイズの種類

 

純音・周期的複合音のような周期的な音に対して、ピッチが感じられない音もあります。

 

周期を持ち合わせていない音の代表的なものがノイズ(雑音)です。

 

 

 

ノイズ【不規則な波形】

 

ノイズの波形は周期的ではなく、その波の形は秩序のない不規則な波形で、ノイズのスペクトルは純音や周期的複合音とは違い、ある周波数にエネルギーが集中するということはありません。

 

広範囲な周波数域で連続的にエネルギーが分布しますので、ノイズのスペクトルを連続スペクトルといいます。

 

ノイズが連続スペクトルと呼ばれるのに対し、ある周波数にエネルギーが集中する純音や周期的複合音のようなスペクトルは、離散スペクトルと呼ばれます。

 

周波数ごとに一定のエネルギーを持ち合わせたノイズは、白色光のスペクトルとの類似からホワイト・ノイズ(白色雑音)と呼ばれています。

ピンク色の光のスペクトルとの類似からきているピンク・ノイズと呼ばれるものもあり、音程幅(周波数比)あたりのエネルギーが等しいノイズです。

 

ノイズは、音楽の世界では必要としない存在とされてきましたが、20世紀に入り音楽の素材の拡大が進み、ノイズが音楽の素材の一部として必要とされる存在になってきました。

 

また、多くの楽器の音においてもノイズは含まれており、離散スペクトルである楽器の音にノイズが含まれることによって、それぞれの楽器の独特な味わいが生まれることになります。逆にノイズが含まれていないと、楽器独自の特色が損なわれるということがあります。

 

音楽の世界でのノイズは必ずしも対立する存在ではなく、ノイズも含めて音楽になるのです。

 

 

 

ノイズ波形と連続スペクトル

 

  




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