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純正律

 

純正律は同時に奏でると耳に心地よい音程で作られているので、和音に適した音律です。

 

「2音を重ねた時その2音の周波数比が単純なほど響きが良い」との考えを基礎にしています。

 

 

 

純正律

 

多声音楽(ポリフォニー)が発達し声部が複雑になるにつれて、同時に鳴る音の心地よさが追求されるようになると、自然倍音によって構成された純正律が重視されるようになります。

 

純正律は、15世紀後半にスペインのバルトロメ・ラモスが音律の形に完成させたといわれております。

 

純正律では「2音を重ねた時その2音の周波数比が単純なほど響きが良い」との考えを基礎にし、3度の音程を美しく響かせるために長3度音程の周波数比を5/4として、単純な周波数比になるようにしました。

 

ピタゴラス音律でその条件を満たしている「D、F、G」はそのまま用います。「C、F、G」の5/4倍の周波数の音(長3度上の音)を「E、A、B」と定義して、純正律の「C、D、E、F、G、A、B」が出揃います。

  • C(ド):「ド」に対して・・・1:1
  • D(レ):   〃   ・・・8:9
  • E(ミ):   〃   ・・・4:5
  • F(ファ):   〃   ・・・3:4
  • G(ソ):   〃   ・・・2:3
  • A(ラ):   〃   ・・・3:5
  • B(シ):   〃   ・・・8:15

純正律においては主要な和音が単純な周波数比となり、音階の各音が倍音系列と重なるので、和音の倍音の周波数も多く重なり、倍音間の干渉が最小限に抑えられるため、美しい和音の響きを作り出すことができます。

 

しかし、全音に大全音9/8と小全音10/9の2種類ができてしまい、同じ音程でも周波数比が異なることがあります。

 

例えば、短3度の「AーC」間の周波数比が6/5と単純な比になるのに対し、同じ短3度の「DーF」間では32/27と複雑な比になることがあります。

 

このような比の和音では美しい響きは得られず、「D」が主音になるニ短調に転調したとき、「DーF」間の短3度などの主要な和音が使えなくなるという不都合が起こります。

 

こうして作られた純正律は旋律を弾くことには適さず、また主音を基準に単純な比で他の音が求められるために、主音を変えると他の音が全て違ってしまいます。

 

純正律にチューニングした鍵盤楽器が存在しないのはこれが大きな理由で、「C-Dur用の楽器」「D-Dur用の楽器」などを全て別々に用意しなくてはならないと言う事になります。

  







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