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リズムの心理学 【音楽の勉強・用語】

 

同じ音が120ミリ秒から1800ミリ秒程度の周期パターンで繰り返されるとき、人間のリズム感覚の基本となる主観的リズムが感じられるようになります。

 

 

 

主観的リズム

 

私たちの体内には自然とリズムを感じる特性があり、同じ音が一定の周期で繰り返されると感覚的に反応し、2拍ずつの2拍子、3拍ずつの3拍子、4拍ずつの4拍子といったようなリズムを感じ取ります。

 

そして、その拍子にアクセントが加わると安定したリズム感覚が形成されます。このように人間には、まとまりの秩序を自然と感じ取る習性があり、パターンを形成する特徴があります。

 

同じ音を同じ周期で繰り返し聴くと、無意識のうちに2つ、3つ、4つとパターンを感じ取ります。このような等間隔の単調拍子の音列から感じられる2拍子、3拍子、4拍子的なリズム感覚を主観的リズムといいます。

主観的リズムは音楽の楽曲の音からだけではなく、音として発せられる様々な一定音からでも感じられ、主観的リズムは2つ、3つ、4つのいずれのパターンでも感じ取ることができます。

 

しかし一定音の音列から、あるまとまりを感じ取ってパターンが定まると、他のパターンは感じられなくなります。2つ3つ4つなどの感じられるパターンの差は僅かですが、私たちには4つのパターンが最も自然に感じられます。そして周期が長くなる場合にはパターン数が減少します。

 

主観的リズムは、同じ音が120ミリ秒から1800ミリ秒程度の間隔で繰り返される時に感じられ、音間の時間周期が120ミリ秒よりも短くなると、音列の各音が識別できなくなってしまいます。そして1800ミリ秒以上になる場合では周期的な感覚が無くなってしまうのです。

 

主観的リズムの感覚は、私たち人間のリズム感覚の基本となるものと考えられ、物理的には等質な音の並びですが、無意識のうちに一定の周期ごとのアクセントが感じられるのです。

 

一定周期ごとのアクセントが加えられると、より堅固なリズムが感じられるようになり、アクセントは音の高さ、長さ、大きさ、音色などを変化させることで作り出すことができます。

 

フレーズで異なる音が組み合わさる場合には少ない音が印象に残り、その音が中心となってリズムが形成されます。

 

 

 

音列からリズムのまとまり

 

 

 

 

音の変化によるアクセント

 

  




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