アルカンジェロ・コレッリ~作曲家解説 名盤 コレッリの主題による変奏曲 【Arcangelo Corelli】 (1653-1713)
アルカンジェロ・コレッリ(Arcangelo Corelli, 1653年2月17日 - 1713年1月8日) は、イタリアの作曲家、ヴァイオリニスト。姓はコレルリ、コレルリ、コレリのようにも記されます。
ヴィヴァルディより25年、大バッハやヘンデルより32年年長にあたり、合奏協奏曲、トリオソナタ、ヴァイオリンソナタで知られます。
コレッリの作品は旋律の美しい流れと伴奏パートの丁寧な扱いが特徴的であり、それ故にコレッリが対位法の厳格な規則から自由であったと言われるのももっともなことです。
また、作品2の中にあるトランペット・ソナタが彼の唯一の管楽器のための作品で、その他の楽曲はすべて弦楽器と通奏低音のためのものです。
48曲のトリオ・ソナタとヴァイオリンと通奏低音のための12曲のソナタ、ならびに12の合奏協奏曲が名高く、出版された作品のうち作品1から作品6までがすべて器楽曲となっています。
中でも最も有名なのは《ヴァイオリンとヴィオローネ、チェンバロのためのトリオソナタ》作品5(ローマ、1700年)で、西洋ではコレッリの合奏協奏曲が度々人気であり、例えば《クリスマス協奏曲》作品6-8の一部が映画「マスター・アンド・コマンダー」のサウンドトラックとして利用され、また小説『コレリ大尉のマンドリン』にも度々コレッリのことが話題にされています。