ドメニコ・スカルラッティ~イタリアの作曲家・音楽家の解説 作品の曲【Domenico Scarlatti】 (1685-1757)
ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685年10月26日 - 1757年7月23日)は、イタリアのナポリ出身でスペインのマドリードで没した作曲家。作曲家のアレッサンドロ・スカルラッティは父親。
同年にJ.S.バッハ、ヘンデルのバロック時代の代表的作曲家が生まれていますが、スカルラッティもその時代の鍵盤曲に新しい用法を取り入れた重要な作曲家です。
マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のために書かれた個性溢れるチェンバリズムが繰り広げられる555曲の練習曲が、そのテーマ性と展開によって後に「ソナタ」と呼ばれて親しまれています。
スカルラッティは鍵盤作品の作曲者として有名ですが、それらはチェンバリズムを追求する明確な方向性が見出されるため、広く鍵盤楽器一般のためでなく、特別なもの以外はチェンバロで演奏する効果に限定されると言えます。鍵盤作品以外に歌劇や宗教曲なども遺しています。