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歌劇《椿姫》より 「乾杯の歌」【ヴェルディ】~音楽作品 名曲と代表曲

 

 

歌劇の始まりを盛り立てる華々しい歌

 

ヴェルディは1851年12月から翌年の3月にかけて、後の妻となるジュセッピーナを連れてパリに滞在し、その間にヴォードヴィル座で上演されていたデュマ・フィスの戯曲『椿姫』を見て深い感動を受けました。

 

イタリアに戻るとヴェネツィアのフェニーチェ座から新作の注文が入り、そこにヴェルディは『椿姫』をあてることに決め、台本を『エルナー二』以来の協力者であるフランチェスコ・ピアーヴェに依頼しました。

 

台本が出来上がってからヴェルディは直ちに作曲に取り掛かり、4週間ほどで完成させました。1853年3月6日にヴェネツィアのフェニーチェ座で初演が行われましたが、これは完全な失敗に終わりました。

 

その原因は主役のプリマ・ドンナを歌ったソプラノが、肺病のヴィオレッタに似合わぬ肥満体であったことが挙げられ、またテノールの声が悪くバリトンの練習不足もたたるなど、全体の上演の出来が悪かったことも関係しています。

 

ヴェルディは、「この歌劇の真価は、やがて時が証明してくれるだろう」と作品に対する自信を崩しませんでした。1年後ヴェネツィアの別の劇場で再演された時には大成功を収め、今日では世界三大オペラの一つに数えられています。

 

「乾杯の歌」は歌劇の開幕から間もない第1幕の始めに登場する有名な歌で、ヴィオレッタはガストン子爵からプロヴァンス出身の青年アルフレードを紹介され、二人は乞われるままに杯をあげて、二重唱<友よ、さあ飲みあかそう>という”乾杯の歌”を歌い、一同も唱和し歌劇の始まりを盛り立てます。

 

 

 
  




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