ショパン:ワルツ 第14番 ホ短調 [ 遺作 ]
ピアニスティックな技巧を発揮する華やかなワルツ
ワルツ第14番は1830年に作曲され、ショパン没後の1868年に出版され遺作とされています。
ショパンが20歳の時の作品で、華やかな演奏技巧で名をあげようとしていた時期の楽曲です。
クリスティナ・コビラニスカによる作品番号リストではKK IVa/15、モーリス・ブラウンによる作品目録ではB.56となっています。
ワルツ第14番は明るく華やかな楽曲で、後年の作品(第7番)のような抒情的な表現はありませんが、演奏時間が3~4分程度と短いこともあり、アンコールピースによく選ばれています。
右手のオクターヴにわたるポジションチェンジと半音階的進行が、共にピアニスティックな技巧を発揮し、ショパンのワルツの中でも技巧的な曲の部類で、ピアノ学習者に好まれて演奏されています。