交響曲 第5番 ホ短調 作品64 第4楽章【チャイコフスキー】~音楽作品 名曲と代表曲
勝利感に満ちた「運命のモティーフ」が奏でる最終楽章
第4楽章のフィナーレは、アンダンテ・マエストーソの序奏に始まり、「運命のモティーフ」を取り上げたあとホ短調の主部に入り、華やかで民族的な香りもある力強い第1主題が提示されます。
第2主題はそれとは対照的なメロディックなもので、小刻みなリズムにのって木管楽器が歌い出します。
再現部に入ると壮大なクライマックスが築かれ、終止を挟んだ後に「運命のモティーフ」による巨大なコーダに移ります。
コーダでは勝利感に満ちた「運命のモティーフ」が高らかに奏され、ホ長調6/4拍子に変化した第1楽章の第1主題を、希望に満ちた勝利の凱歌をあげるかの如く、ホルンとトランペットが豪快に掛け合って全曲を締め括ります。