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歌劇《エフゲニー・オネーギン》 Op.24から ポロネーズ

 

 

 

シーンごとの人物の心情を叙情的に描く優美な旋律

 

『エフゲニー・オネーギン』Op.24は、チャイコフスキーが1878年に作曲した全3幕のオペラ。ロシアの作家アレクサンドル・プーシキンによる同名の小説を原作としています。

 

『エウゲニ・オネーギン』『イェヴゲニー・オネーギン』などとも表記され、チャイコフスキーの全10作のオペラの中では最も頻繁に上演される作品で、チャイコフスキーと友人の作家シロフスキーがリブレット(台本)を書きました。

 

1877年5月、コントラルト歌手でもあったエリザヴェート・ラヴロフスカヤから、ロシアの国民的詩人とされていた、プーシキンの韻文小説「エヴゲーニイ・オネーギン」のオペラ化を提案されます。

 

モスクワ音楽院の教師時代に作曲の提案を受けたチャイコフスキーは、最初は乗り気ではありませんでしたが、シロフスキーの助けを借りながら創作することになりました。

 

原作の美しい韻文にできる限り手を加えないよう留意しながら創作し、8ヶ月ほどで全3幕のオーケストレーションを一気に完成させました。

 

チャイコフスキーは、『エフゲニー・オネーギン』を創作した情熱について、弟子の作曲家セルゲイ・タネーエフへの手紙の中で、「私はその中に自分自身を溶かし込み、言いようもない喜びに打ち震えながら作曲した」と表現しています。

 

この時期にはアントニーナ・イヴァノーヴナ・ミリューコヴァとの不幸な結婚生活もあり、精神的にも肉体的にも大きな痛手を被っていましたが、新しいオペラの作曲は「交響曲第4番」と並行しながら進められました。

 

この曲はチャイコフスキーが書いた10曲ほどの歌劇の中で最もよく知られたもので、チャイコフスキーの音楽のスタイルを反映して感傷的なロマンティシズムに溢れています。

 

同時に原作の抒情的な韻文小説に沿って、ドラマティックであるよりも登場人物の心理状態を克明に表現しているところに特徴があり、それだけにチャイコフスキー自身は、この曲を歌劇とは呼ばずに”三幕の抒情的場面”と名付けました。

 

初演は1879年3月にモスクワ・マールイ劇場で、ニコライ・ルビンシテインの指揮によりモスクワ音楽院の学生が出演して行われました。聴衆の反応はいまひとつで、一部の楽曲には拍手が起こったものの全体としては思うような成功は得られませんでした。

 

その後の一般向けの大劇場における初演は、1881年1月にモスクワのボリショイ劇場で行われ、この公演も思うような成功は得られず、後にチャイコフスキーは第3幕に手を加えました。

 

この改訂版の初演が1884年9月、サンクトペテルブルクのマリンスキー劇場で行われ、この公演によってようやくこのオペラは好評をもって迎えられました。

 

作品を愛した皇帝アレクサンドル三世の命令により、ペテルブルグのマリンスキー劇場のレパートリーに加えられ絶賛を博するようになりました。

 

劇中の主要登場人物であるオネーギン、レンスキー、タチアーナは、当時のロシアの若者のアイドルになったほどです。

 

 

 
  







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