チャイコフスキー:バレエ音楽《白鳥の湖》 第2幕 「情景」

すべてのバレエ音楽の中でも最も有名な作品

バレエ音楽「白鳥の湖」は、ロマンティック・バレエ最大の名作であり、最も愛好されているバレエの一つです。

1875年にモスクワのボリショイ劇場の総監督ペギチェフから、バレエ音楽の作曲を委嘱され、それに応えてその夏から翌年の1876年4月にかけて作曲されました。

台本は中世ドイツのいくつかの民俗童話をもとに、ペギチェフと舞踊家ゲルツェルが作成したと推定されています。

ちなみにチャイコフスキーは、1871年夏に休暇で訪れたウクライナのカメンカで、同地に住む妹アレクサンドラの子どもたちのために、小さなバレエ曲を作曲しています。

白鳥の女王の物語を題材にしたドイツの伝説に基づく音楽で、モスクワのボリショイ劇場から新作バレエの依頼を受けた際、チャイコフスキーの脳裏に浮かんだのはこの時のドイツの伝説です。

初演は1877年3月4日にライジンガーの振付で行われましたが、この初演は大失敗に終わりました。その後チャイコフスキーの書斎で埃を被ったまま忘れ去られ、彼の生前には評価を得ることはありませんでした。

1893年チャイコフスキーが謎の死を遂げた後に、レニングラード・バレエ団の前身である帝室マリインスキー劇場の有名な振付師だったM・プティパが、ボリショイ劇場の上演記録の中からこの曲を発見し、追悼公演の曲目に組み入れました。

追悼公演では少し手が入れられ、第2幕のみが上演されましたが今度は大好評を博し、そして1895年1月27日に全幕が上演された『白鳥の湖』は、観客たちから大喝采を受けました。

今日では『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』と並び、チャイコフスキーの3大バレエ音楽として知られ、世界中で愛されています。

オーボエがソロで主旋律を吹く『情景』は、本作品を代表する曲として特によく知られていて、第2幕「月光に照る湖のほとり」の前奏曲です。

『情景』は第1幕の終りで、夕映えの空を飛ぶ白鳥たちの姿を王子が見つける場面の音楽で、ハープのアルペッジョと弦のトレモロに乗って、オーボエがうたう悲しみを讃えた表情の美しい旋律が”白鳥の主題”で、様々な場面で登場します。

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