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美しい夕暮れ

 

 

ドビュッシーが18歳の時に書き上げた美しい歌曲

 

「美しい夕暮れ」は、1880年ドビュッシーが18歳の時の作品で、若き日のドビュッシーが書き上げた甘美な歌曲です。

 

ドビュッシー最初期の作品の中では最もよく取り上げられる作品で、フランス歌曲としてもフォーレの「月の光」などと共に代表的な作品の一つです。

 

ピアノ曲のイメージが強いドビュッシーですが、意外にも初期の作曲の中心は歌曲で、後期の歌曲では自身で詩を書いたほど、歌に対する強い思い入れがあります。

 

「美しい夕暮れ」は、ポール・シェルジェの夕暮れを歌った詩に作曲したもので、人生の無常や儚さを感じさせる詩は、とても18歳の青年が選んだとは思えない内容の詩です。

 

  • 「美しい夕暮れ(ポール・ブルジェの詩)」

Lorsque au soleil couchant les rivières sont roses,
Et qu'un tiède frisson court sur les champs de blé,
Un conseil d'être heureux semble sortir des choses
Et monter vers le coeur troublé.

 

Un conseil de goûter le charme d'être au monde,
Cependant qu'on est jeune et que le soir est beau,
Car nous nous en allons comme s'en va cette onde,
Elle à la mer,nous au tombeau.

 

沈む夕日の中、川が真っ赤に染まり
暖かくさざめく波が小麦畑の上を渡るとき
あらゆるものが「幸せになれよ」と言っているようだ
揺れ動く心にはそう聴こえてくる

 

この地上に生きる喜びを味わいつくせということなのだろう
まだ若いうちに、そして夕暮れがこんなに美しいうちに
私たちもこのさざめく波と同じようにやがて去っていくのだから
さざめく波は海へと、そして私たちは墓場へと

夕暮れどきの美しい情景や、若い時のつかの間の幸せを実に美しく描かれていて、同時に溢れ出てくる虚無感と、命に終わりがあるからこそ今が輝くという描写を、ドビュッシーらしい音楽で彩っています。

 

この「美しい夕暮れ」は、主にソプラノやバリトンで歌唱されることが多いですが、ハイフェッツ編曲によるヴァイオリン版で知られるように、器楽曲用(ヴァイオリンやヴィオラなど)に編曲したものも頻繁に演奏されています。

 

 

 
  







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