「カルメン幻想曲」より “アラゴネーズ”
インパクトのある旋律が印象的な有名曲
”アラゴネーズ”は『カルメン組曲』の一曲で、スペインのアラゴン地方の踊りの意で、ビゼーの歌劇《カルメン》において第4幕の間奏曲として演奏されます。
アラゴン(Aragón)は、スペインの北東部に位置する自治州の一つで、州の北部にはピレネー山脈がそびえ、山脈沿いには美しい風景を保った多くの谷が残されています。
アラゴン州サラゴサのヌエストラ・セニョーラ・デル・ピラール聖堂とエブロ川
《カルメン》の名旋律を用いた『カルメン幻想曲』と呼ばれる作品がいくつかありますが、中でもヴァイオリンの名手サラサーテが、ビゼーの歌劇《カルメン》から主曲を抜粋しヴァイオリン曲にまとめた作品が有名で、ビゼーの名作をコンパクトに凝縮し集約されています。
幻想曲の最初を飾るこの”アラゴネーズ”は、迫力のあるインパクトなサウンドが印象的で聴き手を引き込みます。