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交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第1楽章

 

 

正統的ドイツロマン派交響曲の真髄といえる大傑作

 

ドイツのハンブルグに生まれたブラームスは、古典的スタイルを身に付けたロマン派の作曲家で、後半はウィーンで活躍しました。

 

ベートーヴェンの後継者をもって任じましたが、ハンガリー・ジプシー音楽の影響も受け、また古楽の研究や民謡への傾倒も見せ、終極的にはプロテスタント的考えに立った作品を書いています。

 

「交響曲」「協奏曲」「室内楽曲」「声楽曲」など多数の作品を残しましたが、オペラは生涯に渡って書かれることはありませんでした。

 

『交響曲第1番』は、ブラームスが作曲した4つの交響曲のうちの最初の1曲で、ハンス・フォン・ビューローに「第10」と呼ばれ、ベートーヴェンの9曲の交響曲に続くものという意味で、「ベートーヴェンの交響曲第10番」と絶賛されました。

 

ベートーヴェンからの交響曲の系譜を正統的に受け継いだ名作として聴衆に受け入れられ、この作品はベートーヴェン的交響曲世界の延長線上にあるものとして高く評価されました。

 

第1楽章は序奏付きのソナタ形式で、曲頭に序奏を置いているのは、ブラームスの4曲の交響曲のうち第1番だけとなっています。

 

力強い響きで序奏が始まりますが、これは何ら外的な力を示すものではなく、ブラームスの内的力の充溢を響かせているもので、第3番も同じような力強い響きで始まりますが、このようなところに一種の英雄主義的な傾向を認めることができます。

 

 

 
  




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