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交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第3楽章

 

 

ひっそりと奏でられる間奏曲ふうの短い楽章

 

着想から少しずつ筆を進め完成まで21年を費やした労作ですが、集中して本格的に取り組んだのは1874年頃からで、1876年秋に完成した後も種々の改定が加えられています。

 

なお、通常は数か月から数年で完成すると言われている交響曲ですが、これだけの時間を要したのは必ずしもブラームスが遅筆であったというわけではなく、実際この後すぐに第2番を短い期間で書き上げています。

 

初演は1876年11月4日、フェリックス・オットー・デッソフ指揮のカールスルーエ宮廷劇場管弦楽団によって行われ、その後はブラームスの指揮のもとミュンヘン(11月7日)、マンハイム(11月15日)、ウィーン(12月17日)と立て続けに演奏が行われました。

 

古典派の交響曲では第3楽章はメヌエット、ベートーヴェンでは度々スケルツォが置かれていますが、ブラームスは彼独特の典雅で素朴な情緒を讃えた、力の奔出を抑えた歌謡的楽章にしています。

 

終末部では次の第4楽章の“歓喜の主題”がやがて訪れる、希望に満ちた展開を予告するかのように前触れ的な感じでひっそりと奏でられています。

 

 

 
  




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