モデスト・ムソルグスキー 【Modest Petrovich Mussorgsky】 (1839-1881)
モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキー(Modest Petrovich Mussorgsky, 1839年3月21日 - 1881年3月28日)は、ロシア5人組の一人で国民楽派の作曲家。
「ロシア五人組」の中では、そのプロパガンダと民謡の伝統に忠実な姿勢をとり、ロシアの史実や現実生活を題材とした歌劇や諷刺歌曲によって作品を書きました。
歌劇『ボリス・ゴドゥノフ 』、管弦楽曲『禿山の一夜』、ピアノ組曲『展覧会の絵』が有名。
増四度を積み重ねる技法や、原色的な和声感覚、作曲素材の大胆な対比などは、さしずめ印象主義音楽や表現主義音楽の前触れとなっています。
ムソルグスキー作品の目覚しい斬新さは、20世紀半ばにショスタコーヴィチによって見直されるまで、2つの歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』と『ホヴァーンシチナ』の管弦楽法は永らく見過ごされてきました。
また『禿山の一夜』は、ディズニー映画『ファンタジア』に利用されてさらに有名になりました。想像力に富み最も演奏される作品は、ピアノのための連作組曲『展覧会の絵』です。
この作品は友人であった建築家ヴィクトル・ガルトマンの遺功を忍んで作曲され、19世紀の頃から管弦楽への編曲が試みられていましたが、今日の殆どの演奏はラヴェルの編曲です。