DTM/DAW関連用語【テ】
DTM/DAW関連用語 |
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定位 |
表記 |
〔localization〕 |
解説 |
再生音場における音源の位置のこと。音が聞こえてくる方向を指しています。ステレオ再生の場合は、左右のスピーカー間のどこかに定位があります。オーケストラによる演奏を正面から聴いた際は、各楽器の位置は目視位置に合致します。レコーディングでは、左右のスピーカーの音量差、時間差、位相差などを操作することによって、各音源の定位を意図的に作り出すことが可能です。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディエッサー |
表記 |
〔deEsser〕 |
解説 |
「S」を消すという意味で、ボーカルに使用されるエフェクターの一つ。ボーカル録音時に空気が歯に当たるときに発生する歯擦音を抑えます。数kHz程度の高い周波数成分を持つ歯擦音は、特にサ行の発音で目立って録音されてしまいます。この目立っている部分に焦点をあてコンプレッサー処理を行い、他の音と差を無くすようにします。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディケイ |
表記 |
〔decay〕 |
解説 |
音が減衰すること。シンセサイザーのエンべロープ・ジェネレーターにおいては、音量が最大になってからサステイン・レベルで指定した持続音量に達するまでの時間を、ディケイ・タイムというパラメーターで設定します。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディザリング |
表記 |
〔dithering〕 |
解説 |
デジタル信号の処理技術の一つ。DAWソフトウェアでは24ビットや32ビットでの処理が多いですが、CDの量子化ビット数は16ビットになります。そのためCDに収録するためには最終段階で16ビットにする必要があります。この行程の際に量子化ノイズが発生し、音量レベルが下がった時に音にばらつきが生じたり、音が消えてしまうといった症状が現れます。こうした量子化ノイズを最小限に抑え、高品位化の役割を担うのがディザリング処理となります。具体的な処理方法は、特殊なノイズ信号を加えたり、量子化ノイズを人間の耳には殆ど聞こえない10kHzよりも上の周波数帯に移動する、ノイズ・シェイピングと呼ばれる手法を通してディザリング処理を行います。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディスク |
表記 |
〔disc〕 |
解説 |
円盤状のメディア、または記録されたメディアのこと。音声・映像・デジタル・データなどを記録することができます。CD、DVD、ブルーレイ・ディスク、フロッピー・ディスク、レコード盤など。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディスコ・ミキサー |
表記 |
〔disco mixer〕 |
解説 |
ミキサー形態の一つで、DJ ミキサーとも呼びます。クラブのDJブース内に設置し、DJがパフォーマンスを行うために必要な機能を備えた小型のミキサー。CDやアナログ・レコードを入力できる回路を2チャンネル以上装備し、マイク、シンセサイザー、サンプラーなどが入力できる回路、エフェクターまたはエフェクターをかけるための回路、モニター用ヘッドフォン・アンプなどを搭載しています。曲同士のクロスフェードが可能な点が特徴的で、横方向にスライドできるスライダーです。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディストーション |
表記 |
〔distortion〕 |
解説 |
歪み系エフェクターの一種。一定以上の振幅の信号をクリップさせて、波形を矩形波に近づけて歪みを出すという仕組み。他の歪み系エフェクターには、オーバードライブやファズといったものがありますが、ディストーションはオーバードライブに比べて、より荒く深い歪みが得られるのが特徴です。 |
DTM/DAW関連用語 |
ティック |
表記 |
〔tick〕 |
解説 |
音の長さを表す最小単位で、1拍をさらに細分化したものです。ティックは音符と同様に相対的な音の長さであり、シーケンサーの機種によっても異なります。4分音符を何等分した細かさかを示すものを音符分解能と呼びますが、音符分解能分の1が1ティックに相当します。例えば音符分解能が3,840であれば、1ティックは3,840分の1となり、4分音符=3,840ティック、8分音符=1,920ティック、4拍3連符=1,280ティックとなります。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディレイ |
表記 |
〔delay〕 |
解説 |
遅延のこと。音響機器の分野では、信号の遅延を行う仕組みを備えるエフェクターまたはその効果を指します。以前はテープを利用したものや、遅延素子を使用したものなどが用いられていましたが、今日ではデジタル式のものが主流となっています。サンプリングした音を設定されたタイムラグや回数に従って再生させる方式を基準として、様々なバリエーションの効果が作られています。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディレイ・タイム |
表記 |
〔delay time〕 |
解説 |
遅延時間のこと。エフェクターのディレイにおいては、原音と遅延音の時間間隔を示すパラメーターを指します。 |
DTM/DAW関連用語 |
ディレクトリ |
表記 |
〔directory〕 |
解説 |
コンピューターの記憶メディアにおいて、ファイルを整理して格納する入れ物のことで、階層構造となっています。MacのOSでは、フォルダがディレクトリに相当します。 |
DTM/DAW関連用語 |
デクリメント |
表記 |
〔decrement〕 |
解説 |
値を減少させること。DAWソフトウェアやシンセサイザーでは、数値として示されたパラメーターの値を減少させます。特にハードウェア・シンセサイザーの場合は、パラメーター値を減少させるための専用ボタンが配置されている場合が多く、デクリメント・キーと呼ばれます。 |
DTM/DAW関連用語 |
デコーダー |
表記 |
〔decoder〕 |
解説 |
加工された信号やデータを元の状態に戻す裝置やソフトウェアのこと。 |
DTM/DAW関連用語 |
デジタル |
表記 |
〔digital〕 |
解説 |
離散的な数によって示されるもの。連続した量であるアナログに対する用語で、扱う情報を全て「0」と「1」の組み合わせによる数列で示されます。コンピューターの処理方法などが代表的な例です。デジタルで情報を扱うメリットは、保存や再生の繰り返し、複製などの加工や伝送などを行った際に、劣化やノイズの影響を受けにくい点などがあります。 |
DTM/DAW関連用語 |
デジタル・シンセサイザー |
表記 |
〔digital synthesizer〕 |
解説 |
→シンセサイザー |
DTM/DAW関連用語 |
デジタル・ピアノ |
表記 |
〔digital piano〕 |
解説 |
音源に電子回路を用いてピアノの音色をシミュレートした電子鍵盤楽器。アコースティック・ピアノをサンプリングしたPCM波形を音源とするものが主流ですが、よりアコースティック・ピアノのニュアンスに近い演奏感が得られるように、PCM波形を基にしながらも、細部に演算処理によるシミュレーションを加えて工夫された機種もあります。デジタル・ピアノという呼称ですが、多くの機種ではアコースティック・ピアノ以外に、エレクトリック・ピアノ、オルガン、ストリングス、ホーンなどの音色を内蔵しています。 |
DTM/DAW関連用語 |
デジタル・リバーブ |
表記 |
〔digital reverb〕 |
解説 |
→リバーブ |
DTM/DAW関連用語 |
デジタル・レコーディング |
表記 |
〔digital recording〕 |
解説 |
デジタル符号に変換して記録するレコーディング方式。音声信号などのアナログ信号をデジタル符号に変換して記録します。同じテープ・メディアを使ったレコーディングの場合、アナログ・レコーディングではテープ上に音声信号がそのまま記録されるのに対して、デジタル・レコーディングの場合は、デジタル符号がテープに記録されます。そのため録音プロセスでの音質劣化が殆どなく、S/Nの向上そして広いダイナミック・レンジの確保といったメリットがあります。DAWソフトウェアをはじめとしたハードディスクを使ったレコーディングは、全てデジタル・レコーディングになります。 |
DTM/DAW関連用語 |
デスクトップ |
表記 |
〔desktop〕 |
解説 |
元々は机上の意味。それにより机の上に置いて使用できるサイズのパーソナル・コンピューターを、デスクトップ・パソコンと呼びます。また、パーソナル・コンピューターを使用して音楽制作を行うことをデスクトップ・ミュージック(DTM)、印刷データを作成する作業をデスクトップ・パブリッシング(DTP)などと呼んでいます。Macintoshでは、画面表示または最上位にあたる階層のことをデスクトップと呼んでいます。 |
DTM/DAW関連用語 |
デスクトップ・ミュージック |
表記 |
〔desk top music〕 |
解説 |
パーソナル・コンピューターを使用して音楽制作を行うことで、略してDTMと呼ばれています。必要となる機材をデスクトップ・ミュージック・システムと呼び、パーソナル・コンピューター本体に加えて、DAWソフトウェア、ハードウェアまたはソフトウェアの音源、MIDI/オーディオ・インターフェースなどから構成されます。制作コストの削減やスマート化できるため、CD制作をはじめとしてCM音楽や映画・TVの音楽など、今日では多くの音楽制作の現場のプロセスで、デスクトップ・ミュージックの手法が取り入れられ活躍しています。 |
DTM/DAW関連用語 |
デスティネーション |
表記 |
〔destination〕 |
解説 |
元来の意味は目的地、行き先。コンピューターの分野では、データ転送・複製・変換などにおいて保存先・変換先を指します。なおコピー元はソース(source)といいます。 |
DTM/DAW関連用語 |
データ |
表記 |
〔data〕 |
解説 |
一般的には基礎資料のこと。コンピューターの分野では、コンピューターが処理する様々な素材をデータと呼びます。 |
DTM/DAW関連用語 |
データ圧縮 |
表記 |
〔data compression〕 |
解説 |
データ容量を小さくすること。パーソナル・コンピューターなどで使用されるデータを一定の規則に従って簡略化します。音声データ・フォーマットでは、非圧縮のAIFFやWAVに対して行われます。MP3、AAC、LIMAなどの圧縮フォーマットがあります。 |
DTM/DAW関連用語 |
データ・エントリー |
表記 |
〔data entry〕 |
解説 |
データ入力のことで、特にキーボードやシーケンサー、リズム・マシンなどにデータを入力することを指します。シンセサイザーには、音色パラメーターに数値を入力するためのデータ・エントリー・キーや、データ・エントリー・スライダーを装備している機種が多いです。またMIDIコントロール・チェンジ・メッセージには、コントロール・ナンバーの6番と38番がデータ・エントリーとなっています。これはRPN(レジスタード・パラメーター・ナンバー)、NRPN(ノンレジスタード・パラメーター・ナンバー)と併用することによって、音色パラメーターを外部から入力することを可能にするメッセージです。 |
DTM/DAW関連用語 |
データ・コンバート |
表記 |
〔data convert〕 |
解説 |
データを変換すること。各アプリケーションは固有のデータ・フォーマットを備えており、別のアプリケーションでそのフォーマットを読み込むことはできません。別のアプリケーションでも読み込み可能なフォーマットに変換することをデータ・コンバートといいます。 |
DTM/DAW関連用語 |
データ・バイト |
表記 |
〔data byte〕 |
解説 |
MIDIメッセージにおいて、メッセージの種類を示すステータス・バイトの後に続けて送信される実際のデータ値。 |
DTM/DAW関連用語 |
データベース |
表記 |
〔database〕 |
解説 |
特定のテーマに沿ったデータの集合体のことで、一般的にはコンピューターによって管理されているものを指します。検索や抽出などがスムーズに行えるように整理・管理されています。 |
DTM/DAW関連用語 |
デバッグ |
表記 |
〔debug〕 |
解説 |
バグとは虫を意味し、プログラム中の誤りを検出して修正する作業のこと。 |
DTM/DAW関連用語 |
デフォルト |
表記 |
〔default〕 |
解説 |
元々は何もしないことの意味。コンピューターの分野では、プログラムで予め設定されている初期値のことを指します。 |
DTM/DAW関連用語 |
デプス |
表記 |
〔depth〕 |
解説 |
深さのこと。音楽の分野では、主にエフェクターやシンセサイザーのパラメーターの一つで、効果の度合いを設定します。 |
DTM/DAW関連用語 |
デモ・テープ |
表記 |
〔demonstration tape〕 |
解説 |
作品の概要を第三者に聴かせるために制作された音源のこと。今日ではCDなどのディスク・メディアや、コンパクトなメモリーなどを使用する場合が多いですが、以前はカセットテープなどのテープ・メディアが使用されていたことから、CDなどに記録されたものも含めてデモ・テープと呼ばれています。 |
DTM/DAW関連用語 |
デュプリケート |
表記 |
〔duplicate〕 |
解説 |
複製のこと。ハードディスク全体のバックアップを作成したり、CD全体をコピーするなど主にメディア一式を複製することを指します。 |
DTM/DAW関連用語 |
デュレーション |
表記 |
〔duretion〕 |
解説 |
主にシーケンサーで使用される用語で、音の長さを示します。音符の長さではなく、実際に音が鳴っている時間を表します。 |
DTM/DAW関連用語 |
デリート |
表記 |
〔delete〕 |
解説 |
エディット作業において指定範囲のデータを削除すること。一般的に削除を実行した後に続くデータを呼び寄せることを指します。データを消去したあとに空白が残る場合はイレースと呼ぶ。またカットとは異なり、削除したデータがクリップボードなどのバッフアにコピーされることはない。 |
DTM/DAW関連用語 |
デリート・キー |
表記 |
〔delete key〕 |
解説 |
コンピューター・キーボードのキーの一つ。直前の文字を削除し、後に続く文字列を1文字分前に移動させます。 |
DTM/DAW関連用語 |
転送レート |
表記 |
〔transfer rate〕 |
解説 |
単位時間内に転送されるデジタル・データ量のこと。伝送路の容量を示し、通常1秒間に送られるデータのビット数(bps=bit per second)で表します。 |