奏法記号
タブ譜 |
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外国語表記 |
〔英:tablature / guitar tabs〕 |
解説 |
タブラチュア譜の略でギターの弦を模した6本の線を五線のように示し、フレット番号をリズムに合わせて配置しています。7本ギターでは7本、4弦ベースでは4本の線が用いられます。ポジションが一目で分かるので五線譜が読めなくても演奏できます。
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ダイアグラム |
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外国語表記 |
〔英:diagram〕 |
解説 |
ギターのフレットの一部を図案化したものでダイアグラムといいます。コード・フォームが一目で分かるので、弾き語りなどの譜面で用いられることが多いです。
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ダウン・ストローク/アップ・ストローク |
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外国語表記 |
〔英:down stroke/up stroke〕 |
解説 |
ダウン・ストロークは、ギターで6弦から1弦に向けて複数の弦を鳴らして和音を弾く奏法。アップ・ストロークは、その逆で1弦から6弦に向けて複数の弦を鳴らして和音を弾く奏法。 |
オルタネイト・ピッキング |
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外国語表記 |
〔英:alternate picking〕 |
解説 |
ダウン・ピッキングとアップ・ピッキングを交互(alternate)に行うピッキングで、ピックでギターを弾く際の基本的な演奏法。 |
ミュート / ブリッジ・ミュート |
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外国語表記 |
〔英:mute / bridge mute〕 |
解説 |
ギターの奏法用語で左手指の腹などで演奏しない弦に触れ消音すること。右手の横腹をブリッジ付近に乗せることで弦振動の余韻を消し、弾むようなアタック感を付ける奏法もミュートの一種で、こちらは特にブリッジ・ミュートといいます。
低音側の弦を指先で、高音側の弦を指の腹などでミュートします。
右手の手刀部分で、低音弦をミュートしておきます。 |
ブラッシング |
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外国語表記 |
〔英:brushing〕 |
解説 |
ギターのミュート奏法の一種で音程感がないので「×」と記譜します。 左手の指で軽く弦に触れ、フレットから弦を浮かせた状態でピッキングもしくはストロークしパーカッシヴな音を出す奏法。 |
カッティング |
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外国語表記 |
〔英:cutting〕 |
解説 |
コード・ストロークとブラッシングを組み合わせて、リズミカルに聴かせるギターの奏法。単音の実音とミュート音を併用して行うものは単音カッティングとも呼ばれます。 |
エコノミー・ピッキング |
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外国語表記 |
〔英:economy picking〕 |
解説 |
ギターで隣り合う弦を連続してピッキングする際に、「ダウン→ダウン」「アップ→アップ」のように、1回の軌道でピッキングしながら弦移動する奏法。オルタネイト・ピッキングに比べてピッキング動作が少ないことから、economy(節約・お得)と呼ばれます。 |
スウィープ・ピッキング |
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外国語表記 |
〔英:sweep picking〕 |
解説 |
エコノミー・ピッキングの発展形でダウンまたはアップ・ピッキングの1回の軌道で、複数弦にまたがる音を弾く奏法。ピックが弦上を掃く(sweep)ような動作になることからこのように呼ばれています。コード・アルペジオ(分散和音)を速いスピードで弾くときなどによく使われます。 |
ボトルネック / スライドバー |
with Bottleneck with Slidebar |
外国語表記 |
〔英:bottleneck / slidebar〕 |
解説 |
ギターの奏法用語。左手指にはめた金属製もしくはガラス製の円筒状のバー(ボトルネック・スライドバー)を、弦の上で滑らせて演奏する奏法で、スライド奏法やスライド・ギターとも呼ばれます。
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ハンマリング・オン |
H / H.O / h / h |
外国語表記 |
〔英:hammering on〕 |
解説 |
ある音の後に左手の指で同じ弦上の次のポジションを、叩きつけるように押さえて音を出す奏法で、後ろの音はピッキングしません。
指を弦に叩きつけて音を奏でます。 |
プリング・オフ |
P / P.O / p / p |
外国語表記 |
〔英:pulling off〕 |
解説 |
ギターで押弦していた指を引っかけるように離して、同じ弦上の次の音を出す奏法で、後ろの音はピッキングしません。
押さえている指を下側へ引っかけるようにして離して音を奏でます。 |
ハーモニクス |
Harm. |
外国語表記 |
〔英:harmonics〕 |
解説 |
左指で軽く弦に触れた状態でピッキングし倍音を出す奏法。弦長(スケール)の1/2、1/3、1/4がハーモニクス・ポイントとなり、ピッチが分かりやすく異弦同音もあるのでチューニングに用いられることが多いです。ナチュラル・ハーモニクスともいいます。
5、7、12フレットなどフレット・バーの真上で弦に軽く触れ、ピッキングをした直後に触れていた指を離します。
「D音:3弦7フレットと4弦5フレット」「A音:4弦7フレットと5弦5フレット」のように異弦同音なので、弾き比べて各弦のチューニングを行います。
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ピッキング・ハーモニクス |
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外国語表記 |
〔英:picking harmonics〕 |
解説 |
ピックとそれを持つ親指を弦に触れ、ハーモニクス音と実音を同時に出す奏法で鋭い音色が特徴です。
ピッキング直後に親指を触れさせると、そこを支点としてハーモニクス音が奏でられます。 |
タッピング |
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外国語表記 |
〔英:tapping〕 |
解説 |
記号の付いた音を右手の指で叩いて音を出す奏法。右手を使用することから「ライト・ハンド・タッピング」と呼ぶこともあります。
中指で1弦をタッピングしている様子で、タップする指は任意です。 |
ボス・ハンド・タッピング |
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外国語表記 |
〔英:both hand tapping〕 |
解説 |
ピッキングをせずに、左手と右手の指をポジションに叩き付けて音を出す特殊なタッピング奏法。左手は普通に構える場合と、ネックの上側から手を被せるようなフォームの2つがあります。
・左手を通常に構えたフォーム
・左手をネック上から構えたフォーム |
タッピング・ハーモニクス |
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外国語表記 |
〔英:tapping harmonics〕 |
解説 |
ギターの奏法用語。フレット・バー真上を右手の指で叩くハーモニクス奏法。押弦位置より12フレット(1オクターヴ)上が一般的で叩くポジションは( )で示されます。
ハーモニクス・ポイントを素速く叩いてすぐに指を離します。 |
ピッキング・トリル |
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外国語表記 |
〔英:picking trill〕 |
解説 |
素速いオルタネイト・ピッキングで、音を細かく繰り返すギターの奏法でトレモロ・ピッキングとも呼ばれます。リズムが指定されている場合の記譜法と、そうでない記譜法があります。 |
ピック・スクラッチ |
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外国語表記 |
〔英:pick scratch〕 |
解説 |
ピックを弦に擦り付けて意図的に効果音のようなノイズを出す奏法。ギターでは巻弦といわれる4~6弦を使用するのが一般的で、ハイ・ポジションでピックの縁を弦に当てておき、そこからロー・ポジションに滑らせていくのが一般的な奏法です。 |
アーミング/アーム・ヴィブラート |
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外国語表記 |
〔英:arming / arming vibrato〕 |
解説 |
共にギターの奏法用語。アーミングはトレモロ・アームで音高(ピッチ)変化を得るプレイ。ピッチをアップさせるには、トレモロ・ユニットがフローティング(ボディーと密着せずに浮いている)状態でなければなりません。アーム・ヴィブラートは、トレモロ・アームのアップ(ダウン)→リターンによって音の揺れを得るプレイ。 |
エフェクト・プレイ |
with Effect |
外国語表記 |
〔英:effect play〕 |
解説 |
エフェクターを使って演奏するという指定。「with Distortion」「with Delay」「with Wah」などと表記されている場合は、それぞれ指定のエフェクトをかけてプレイします。 |
フィル・イン |
Fill in |
外国語表記 |
〔英:fill in〕 |
解説 |
ギターやドラム演奏において、主旋律の合間に即興的にフレーズを入れることを指します。数小節で1つのパターン(フレーズ)を形成している場合、そのパターンの変わり目(繋ぎ目)で挿入されることが多いです。 |
チョーキング / ベンディング |
C / cho / cho. / (B) |
外国語表記 |
〔英:bending〕 |
解説 |
ギターで、ある音を弾いた後に左手指で押さえている弦を押し上げ、または引き下げてピッチを変える奏法で、「cho」と表記されることもあります。変える音程により1音チョーキング(C)、半音チョーキング(H.C)などがあります。なお、欧米などではチョーキングと呼ばずにベンディングと呼ばれています。
弦を押し上げる |
チョップ奏法 |
chop |
外国語表記 |
〔英:chop〕 |
解説 |
ある音を弾く際に、ミュートした弦を直前にピッキングして音にアタックを付ける奏法。 |
グリッサンド |
g / g / gliss. |
外国語表記 |
〔伊:glissando〕 |
解説 |
ギターで、ある音を弾いた後に左手指を押さえたまま滑らせる奏法。スライドとは異なり音の始点・終点が任意で、グリッサンドする弦やポジションが不明確の場合は×印などで示されます。カーブを描いた線はグリッサンド方向(音程変化)を表します。 |
スライド |
S / s / sl / slide |
外国語表記 |
〔英:slide〕 |
解説 |
ギターで、ある音を弾いた後に左手指を押さえたまま、指板上を滑らせて同じ弦上の次の音に移る奏法。よく似た奏法に「グリッサンド」があります。 |
運指記号(鍵盤楽器・ギター) |
1 2 3 4 5 p,i,m,a |
外国語表記 |
〔英:fingering〕 |
解説 |
数字は鍵盤楽器の運指を示す記号で、親指から順に「1、2、3、4、5」。「p,i,m,a」はクラシック・ギターの右手運指を指示する記号。いずれもスペイン語で各指を表す単語の頭文字で、p(pulgar)は親指、i(indice)は人差し指、m(medio)は中指、a(anular)は薬指を指します。一方、左手は数字を用いますが、人差し指から順に「1、2、3、4」となります。ポピュラー音楽では英語の頭文字を取って、T:親指、i:人差し指、m:中指、r:薬指、l:小指と表記することもあります。
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