音楽用語 【ト】

音楽用語

ドイツ舞曲

外国語表記

〔独:deutscher Tanz〕

解説

「ドイツ風舞曲」の意味。18世紀から19世紀初頭に南ドイツやオーストリアで行われた舞曲で、急速な3/4拍子または3/8拍子のものをいいます。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどに作品があります。

音楽用語(関連)

同一視

外国語表記

〔英:identification〕

解説

①1次的同一視・・・生後数週間以内の乳児が自分と母親を区別することができず、母親の乳房を自分のものと思ってしまうような状態のことをいいます。 ②2次的同一視・・・同一化とも言いますが、自我が発達してきて自他の区別ができるようになった場合に、対象を取り込んで自分のものにしようとすること。例えば幼児が親の言動を真似することや、母親を見て女児が女性らしくなることなどが挙げられます。 ③自己防衛機制としての同一視。

音楽用語

導音

外国語表記

〔英:leading note, leading tone〕

〔独:Leitton〕

〔仏:sensible〕

〔伊:sensibile〕

解説

音階の第7音。主音と短2度の音程を成す音で主音へ向かう力が強い。

音楽用語

唐楽

読み方

〔とうがく〕

解説

雅楽の分類の一つで、器楽合奏のみの管絃と舞を伴う舞楽とがあります。平安初期の楽制改革で、日本に伝来した唐楽と林邑楽とを合わせて成立しました。もとは中国唐代の音楽で、朝鮮半島を経由して日本に伝来したといわれています。

音楽用語

動機

外国語表記

〔英:motive〕

〔独:Motiv〕

〔仏:motif〕

〔伊:motivo〕

解説

リズム、音程、ハーモニーなど、ある音楽的特徴や独立性を持ちうる最小の単位。通常2小節で構成され、動機がさらに2つの部分動機に分けられることもあります。→モティーフ

音楽用語(関連)

動機付け

外国語表記

〔英:motivation〕

解説

学習をする際に自ら学習したいという欲求を起こさせるもの。例えば興味や関心によるものと、賞罰によって学習意欲をかき立たせるものがあります。

音楽用語

同主調

外国語表記

〔英:parallel keys〕

〔独:gleichnamige Tonarten〕

解説

主音が同じ長調、短調。例えばハ長調(C)とハ短調(Cm)の関係。→同名調

音楽用語

トゥッティ

外国語表記

〔伊:tutti〕

解説

①「全部」の意味。「総奏」「全合奏」ともいいます。演奏している全ての奏者が同時に奏すること。 ②17~18世紀のコンチェルトで、独奏楽器群に対比されるオーケストラによる全合奏のこと。

音楽用語

ドゥーブル

外国語表記

〔仏:double〕

解説

18世紀に盛んに行われた単純な旋律的装飾変奏。バッハの『イギリス組曲第1番、第6番』にその例が見られます。

音楽用語

童謡

読み方

〔どうよう〕

解説

①子供向けの歌。 ②大正時代後期以降、子供に歌われることを目的に作られた創作歌曲。

音楽用語

ドゥ・ワップ

外国語表記

〔米:doo wap〕

解説

リズム・アンド・ブルース系のポップスの一つ。バック・コーラスが「ドゥワ・ドゥワ」という言葉を歌ったことからこの名が付けられました。

音楽用語

ト音記号

外国語表記

〔英:G-clef〕

〔独:G-Schlussel〕

〔仏:clef de sol〕

〔伊:chiave de sol〕

解説

音部記号の1つで高音部記号、ヴァイオリン記号。譜表上で1点ト音の位置を示す記号。通常は第2線に置かれます。

音楽用語

常盤津節

読み方

〔ときわづぶし〕

解説

浄瑠璃の一流派で豊後節から派生。江戸の歌舞後音楽(出語り)として発達しました。

音楽用語

トーキング・ドラム

外国語表記

〔米:talking drum〕

解説

アフリカの打楽器の一つ。鼓(つづみ)のような形で脇に抱え、腕で紐を締めることで音程を変えることができます。

音楽用語

トスカ

外国語表記

〔伊:Tosca〕

解説

1900年初演で全3幕。1800年6月のローマが舞台で、サルドゥの戯曲をジャコーザとイッリカがイタリア語の台本に改編。暗く悲劇的な主題を、プッチーニ独特のスタイルで美しく流麗な旋律で彩っていく作品です。『歌に生き、愛に生き』が有名。

音楽用語

トーチ・ソング

外国語表記

〔米:torch song〕

解説

ポピュラー・ソングの中でセンチメンタルなバラードの総称。

音楽用語

トッカータ

外国語表記

〔伊:toccata〕

解説

鍵盤に「触れる」という言葉から生じた鍵盤楽器のための即興的楽曲の名称。自由な形式で全盛期の17~18世紀前半には、同調性のフーガと組み合わさることが多くありました。

音楽用語

ドッぺルドミナント

外国語表記

〔独:Doppeldominante〕

解説

「Ⅴ度のⅤ度の和音」「ダブル・ドミナント」ともいいます。ある調の属音に対して属音関係を持つ音のこと。和音に対して示すことが多く、例えばハ長調の場合、属音ト音の属音にあたる二音上の三和音「二、嬰へ、イ」のこと。この和音は次に主調ドミナントに進みます。

音楽用語

都々逸

読み方

〔どどいつ〕

解説

江戸末期に一世を風靡した寄席芸人、都々逸坊扇歌によって大成された俗曲。七・七・七・五で語り口は口語調。

音楽用語

ドドンパ

解説

ラテン・ミュージックのリズムを日本的に解釈した歌謡曲ジャンルの一つ。昭和30年代に大流行しました。

音楽用語

ドミナント・セヴンス・コード

外国語表記

〔英:dominant seventh chord〕

解説

属音上に作られる7の和音。長3和音に短7度音程を加えた形態で、通常「属七の和音」と呼ばれます。どの音からでもこの音程関係で和音を作れば、属七の形態の和音ができます。

音楽用語

ドミナント・モーション

外国語表記

〔英:dominant motion〕

解説

V7(属七の和音:ドミナント・セヴンス・コード)は、和音自体にトライトーン(三全音)を含んでいて、解決を要する不安定な響きになります。これを完全5度下(または完全4度上)のⅠ(主和音:トニック・コード)に解決させる「動き」をいいます。またV7⇒Ⅰの進行に準じて、ドッぺルドミナントがV7へ進行するなど、ドミナント・セヴンス・コード同士が連結するものもドミナント・モーションといいます。

音楽用語

トムトム

外国語表記

〔英・仏・伊・西:tom-tom〕

解説

ダンス音楽などに使われる音律不定の太鼓。胴の深い小太鼓のようで通常は両面に皮膜がありますが、下方の開いたものもあり、スネアにはありません。ドラム・セットではタムタムと称し、銅鑼(どら)のタムタムとは別のものになります。

音楽用語

鋼鑼

読み方

〔どら〕

解説

大きな円盤状の金属製の打楽器。中国または東南アジアを起源とし、西洋音楽にも同種のものがありゴング(gong)と呼ばれます。音色は重く鈍いものから、明るいものまでがあり、仏事や歌舞伎の下座音楽(舞台の陰で演奏されるもの)、客船の出航の際などにも使われます。銅鑼という言葉は、タムタムやゴングの総称にも用いられます。

音楽用語

トライアングル

外国語表記

〔英・仏:triangle〕

〔独:Triangel〕

〔伊:triangolo〕

解説

音律不定の打楽器の一種で、鋭く透明な高い音が特徴です。一端が空いている3角形に折られた丸い鋼鉄の棒を、同じ素材のバチ(ビーター)で打ち奏します。音色は鋭く透明で、基音に多数の倍音を伴うため定律はなく、底辺などを打つ奏法とトレモロ奏法とがあります。リストの『ピアノ協奏曲第1番』にはトライアングルのソロの部分があります。

音楽用語

トライトーン

外国語表記

〔英:tritone〕

〔独:Tritonus〕

〔仏:triton〕

〔伊:tritono〕

〔羅:tritonus〕

解説

3全音。音階に含まれる増4度のことで、3つの全音の隔たりがある為このように呼ばれます。対位法や和声法の旋律進行で禁じられる音程。また、属七の和音は導音と第7音がトライトーンを作り、それぞれ解決する力を持ちます。

音楽用語

ドライヴ

外国語表記

〔英:drive〕

解説

元来は「推進力」「心を駆り立てること」「強い衝動」の意味。ジャズやロックなどのノリや疾走感をいいます。

音楽用語

トラッド・ジャズ

外国語表記

〔米:trad jazz〕

解説

ニューオーリンズ・ジャズのこと。

音楽用語

トラディショナル

外国語表記

〔英:traditional〕

解説

伝統曲。古来より口伝え等により伝承された地域固有の音楽。広い意味では、日本の民謡もトラディショナル(トラディショナル・ソング)と言えます。多くの場合で作者が不詳です。

音楽用語

ドラム

外国語表記

〔英:drum〕

解説

→太鼓

音楽用語

ドラムス

外国語表記

〔英:drums〕

解説

通常、ドラムスと言う場合はドラム・セットを指します。ポピュラー音楽では、リズム・セクションとして重要な役割を果たします。バス・ドラム、バス・タム(フロア・タム)、大きさの異なる2つのスモール・タム、スネア・ドラム、ハイ・ハット・シンバル、トップ・シンバル、サイド・シンバルという構成が一般的です。

音楽用語

ドラム・セット

外国語表記

〔英:drum set〕

解説

→ドラムス

音楽用語

トランペット

外国語表記

〔英:trumpet〕

〔独:Ventiltrompete〕

〔仏:trompette〕

〔伊:tromba〕

解説

円筒部分が長い短管の高音金管楽器で、ピストン・バルブまたはロータリー・バルブを装置したものが現在では一般的となりました。高音域の金管楽器で輝かしい音色に特徴があり、3つのピストンを持ち約2オクターヴ半の音域があります。変ロ調、ハ調の楽器が一般的ですが、ニ調、へ調の楽器もあります。変ロ調の音質は高貴で柔らかく、ハ調の音質は華麗なのが特徴です。

音楽用語

トリオ

外国語表記

〔伊:trio〕

解説

①重唱 ②重奏 ③古典派以降の複合三部形式(スケルツォ、メヌエットなど)で、主要部分に挟まれる中間部分のこと。名称は17世紀のメヌエットなどの舞曲で、その部分が実際に三声部だったことに由来します。

音楽用語

トリオ・ソナタ

外国語表記

〔英:trio sonata〕

〔独:Triosonate〕

〔仏:sonata en trio〕

〔伊:sonata a tre〕

解説

バロック時代の重要な室内楽曲。2つの旋律楽器とそれを支える低音楽器の3声から成りますが、さらに低音部に基づいて通奏低音で即興的に和音を付ける和音楽器(チェンバロまたはオルガン)が加わる点が、古典派以降の3重奏曲とは異なります。コレッリ、ヘンデル等の作品がよく演奏されます。

音楽用語

トリスタンとイゾルデ

外国語表記

〔独:Tristan und Isolde〕

解説

1865年初演で全3幕の楽劇。伝説上の中世が舞台で、中世の叙事詩に基づくワーグナー自身のドイツ語台本による作品。騎士トリスタンと王女イゾルデの恋愛の内面を描く物語で、純粋な愛への憧憬が半音階和声の連続によって激しく表現されます。前奏曲、『イゾルデの愛の死』が有名。前奏曲冒頭の特徴的な半音階進行は、特に「トリスタン和音」と呼ばれ調性(機能和声)の極限を示すとされます。

音楽用語

トルバドゥール/トルヴェール/ミンネゼンガー

外国語表記

〔仏:troubadour/trouvere 独:Minnesager〕

解説

トルバドゥールは、中世12,13世紀に南フランスで活躍した詩人兼音楽家の総称。トルヴェールは、同じく12世紀後半~13世紀に北フランスで活躍した詩人兼音楽家の総称。ともに騎士階級を中心とした人々で、恋愛叙情詩、英雄叙事詩、十字軍、政治風刺などを内容とします。ミンネゼンガーは、上記のフランス世俗音楽の影響を受け、ドイツの騎士が中心となって12世紀後半~14世紀に活躍した人々で、これらを総称して日本語では「吟遊詩人」と呼ばれています。騎士階級の没落と共に衰退しました。なおミンネゼンガーを受け継ぎ15,16世紀に主にドイツで活躍した詩人兼音楽家をマイスタージンガー(独:Meistersinger)といいます。

音楽用語

トレモロ

外国語表記

〔伊:tremolo〕

解説

「震える」の意味。同音あるいは複数の音を極めて細かく反復する奏法。弦楽器のトレモロが最も効果的で、ピアノなどでも用いられます。

音楽用語

ドローン

外国語表記

〔英:dorone〕

解説

単調な持続低音を意味します。基音のみ、もしくは基音と4度または5度の音で構成されています。バッグパイプの基音を鳴らすドローン管に由来しています。

音楽用語

トロンボーン

外国語表記

〔英・仏・伊:trombone〕

〔独:Posaune〕

解説

中・低音域の金管楽器。スライドを動かすことによって音程を作る唯一の金管楽器。テノール・トロンボーン、バス・トロンボーンがあり、両方の特徴を持つテノール・バス・トロンボーンもあります。変ロ調の楽器ですが、移調楽器として扱わず実音で記譜します。スライドを滑らせて完全なグリッサンドを奏することができます。ピストン式のバルブ・トロンボーンもありますが、現在ではほとんど使われていません。

音楽用語

ドンカマ

解説

リズム・マシン、またその機器が発するメトロノーム信号を指します。ドンカマチックというリズム・マシンが語源で、英語ではパルス(pulse)と呼ばれます。スタジオ録音などでリズムの安定化のために使用されます。

音楽用語

ドン・ジョヴァンニ

外国語表記

〔伊:Don Giovanni〕

解説

1787年初演で全2幕。ダ・ポンテのイタリア語台本による作品で、舞台は17世紀頃のあるスペインの街。題材はドン・ファン物語(イタリア語ではドン・ジョバンニ)で、ドン・ジョヴァンニの放蕩と地獄落ちの物語。序曲、アリア『カタログの歌』『シャンペンの歌』などが有名。

音楽用語

遁走曲

読み方

〔とんそうきょく〕

解説

→フーガ

音楽用語

緞帳

読み方

〔どんちょう〕

解説

舞台で使う厚地の模様入りの幕。上下に昇降して客席から舞台を隠すために使います。

音楽用語

トンプソン ピアノ教本

外国語表記

〔英:Thompson’s Modern Course For The Piano〕

解説

『小さな手のためのピアノ教本』『現代ピアノ教本』のことを指します。アメリカのジョン・トンプソンが1936年に編纂したピアノ教本。現代のアメリカのピアノ・メソッドに多大な影響を与えています。大譜表の使用、歌詞を伴う譜面、合奏(連弾または2台ピアノ)などが導入期の特徴として挙げられ、段階的にピアノ演奏の学習が行われるように配慮されています。

音楽用語

トンボー

外国語表記

〔仏:tombeau〕

解説

「墓」の意味で死者の追憶のために書かれた作品。17世紀のフランス音楽に最もよく見られ、例えばクープランやダングルべール等が師のシャンボニエールの想い出として書いた作品があります。20世紀の例としてはラヴェルの『クープランの墓』が挙げられます。

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